ホンダは、デュアルクラッチトランスミッションを搭載した大型二輪スポーツツアラー「VFR1200F Dual Clutch Transmission」を7月29日に発売する。価格は168万円。
同社によれば、自動二輪車におけるデュアルクラッチトランスミッション(有段式自動変速機)搭載は世界初。これにより、アクセル操作のみ(クラッチレバーとシフトペダルがない)で自動的に変速が可能となった。
走行モードは、一般走行に適した「Dモード」と、スポーツ走行に適した「Sモード」の2種類のフルオートモード、マニュアル感覚を楽しめる「MTモード」を搭載する。
デュアルクラッチトランスミッションは、奇数段(1速、3速、5速)と、偶数段(2速、4速、6速)それぞれに独立したクラッチを用い、シフトチェンジを2つのクラッチの切り替えにより行う。メインシャフトの2重化、専用設計の直列配列クラッチなどにより、コンパクト化と軽量化に成功した。
ベース車両となるVFR1200Fは2010年3月に発売され、新開発となる1236ccV型4気筒エンジンを搭載。VFR1200F Dual Clutch Transmissionは、ベース車両より全幅が15ミリ短くなり(全長2250×全幅740×全高1220ミリ)、燃費はガソリン1リットルあたり22キロと1.5キロ向上した。
ボディカラーは、VFR1200F同様にキャンディープロミネンスレッドとパールサンビームホワイトの2色を用意する。ベース車両との価格差は10万5000円高となったが、同社では「既存のマニュアル車とあわせ、ユーザーの嗜好にあった選択が可能になった」としている。
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