バスのKABAは1日5回(夏季は6回)の運行で、料金は2000円。座席数が少ないため予約を推奨する。私は帰りの電車の都合があったので予約しておいたけれど、空席があれば当日でも乗れるし、お客さんが多ければ臨時便も運行するという。
バスは1回につき30分の行程だ。バスターミナルを出発すると、まずは森の中を1周する。出発直後「わしは山中湖のカバじゃ」とバスがしゃべり、その後はバスガイドさんとの軽妙な掛け合いが続く。子ども向けの演出だが、富士五湖の豆知識はなかなか興味深い。そしていよいよ湖畔へ。富士五湖では山中湖にしかないという砂浜を降りていくと、運転士さんから船長さんにバトンタッチ。湖へバシャーンと入っていく。
陸上ではちょっと蒸し暑かったが、湖上では涼しい風が吹き抜けた。屋根もオープンだし、このバスも気持ちいい。バスのルートは陸上と湖上から富士山を眺められるよう工夫されているという。でも今日は曇り。そこでガイドさんが見事な富士山の写真を……あれ、この展開には既視感が(笑)。富士山が見えたほうがいいとは思うが、見えなかった時のガイドさんの奮闘ぶりも見どころだ。バスのKABAさんのトークも面白かった。
水陸両用バスは最近流行しているのか、大阪、神戸、ハウステンボス、諏訪湖、日光、宮城などでも導入されている。東京や横浜でも計画されているらしい。でも、今のところは山中湖が東京に最も近い。乗り物好きならぜひ「バスのKABA兄弟」を体験しよう。
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