パークのプロジェクトマネージャーであるアーニー・ガリトさんからは、古より伝わるグアムの思想について話を聞いた。アーニーさんによると、グアムには「タオタオモナ」という宗教に似た考え方があるそうだ。
チャモロの言葉でタオタオは人、モナは昔という意味。つまりタオタオモナとは、先祖の霊、神霊のことを指す。そして、樹齢を重ねた大きな木や森、岩、大地や花といったすべてのものには先祖の魂が精霊として宿ると信じている。
グアムの人たちはタオタオモナにはつねに敬意を払うようにしていて、森などの神聖な場所はむやみに近づかないようにしているのだとか。そこに入る時は静かに、霊をむやみに起こしたりしないようして「ちょっと入りますよ」とか「おじゃまします」などと、一言断りを入れてから入るそうだ。
タオタオモナは騒がしいのを嫌うので、決して騒いだりしてはいけない。実っているフルーツなどもむやみにとってはならず、ちゃんと「いただきます」と言ってから必要な分だけをいただく。
もし、タオタオモナを怒らせるようなこと、例えば森を荒らしてしまったりすると、ちょっと虫に刺されただけのはずがパンパンに腫れてしまったり、熱が出たりお腹が痛くなったりなど、体調が悪くなったりするのだそうだ。
筆者も施設内の森で虫に刺されたが、幸い腫れたりはしなかった。どうやらタオタオモナを怒らせたりはしなかったようで一安心だ。日本にも「火遊びするとおねしょをする」とか「悪いことをすると罰が当たる」という戒めがたくさんあるが、それに通じるものがある。
先に述べたタトゥーの意味やタオタオモナの話などは、どちらも自然を大切にする気持ちの表れだ。グアムの人々は先人の声にしっかりと耳を傾け、ゆったりとした時の流れの中で、地球と平和に共存し命をつないできた。今も、そんなチャモロの精神は脈々と受け継がれ、豊かな自然を育んでいる。
ちなみにグアムカルチャー&エコパークの敷地は、建設前にエコロジストに調査を依頼し、マリアナズレッドウエアと呼ばれる土器や約800年前のラッテストーン、墓の跡といった遺跡が見つかった場所でもある。タオタオモナに敬意を払い、実際に動かしていないものもあるのだとか。もし、あなたがここで誰かにさわられたような感じがしたら、それはタオタオモナの仕業かもしれない。歓迎されるかどうか、それは、行ってみてのお楽しみだ。
われわれ日本人にとって、ショッピングやリゾート地としてのイメージが強いグアムだが、ここではもともとの歴史や文化を知ることができる。ぜひ、現地でチャモロの文化と精神を肌で感じてもらいたい。
営業時間:10:00〜6:00(ビーチバー&パビリオンは11:00〜10:00)
定休日:なし
ロケーション:タモン地区 ホテル・ニッコー・グアム横隣 ガンビーチ
料金:大人25ドル、6〜17歳15ドル、5歳以下無料
電話番号:671-646-9512
アクセス:DFSギャラリア・グアムとホテル・ニッコー・グアムよりシャトルバスが運行
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