しかしながら個人的には、Audi Q3はワインディングより、やはり都会が似合うクルマだと感じた。確かに非常に高い走行性能を持つクルマだが、そのスタイルや上質感、取り回しやすいコンパクトなサイズは、アウディが打ち出すコンセプトどおり、都市生活者にふさわしいような気がする。
そこで最後に、都市部での日々の運転において気になるであろう、ちょっとしたポイントを2つほど挙げておきたい。
1つはドアの開閉性。従来のアウディのモデルは、ドアが一定の開度まで一気に勢いよく開く仕様になっていたため、日本の駐車場など狭いスペースでの乗降には気をつかった。Audi Q3では、アウディ車として初めて「無段階ドア開度」という機構が装備された。
その名のとおり、細かい開度でのドアの開け閉めをやりやすくしたものだ。実際に試乗車のドアで試してみたが、「無段階」とまではいかないものの、確かにドアの開閉は緩やかになっている。これなら、狭い駐車スペースでも必要以上に気をつかって乗り降りしなくても済みそうだ。
もう1つは、後方視認性だ。Cピラーを寝かせた独特のリアデザインのせいなのか、後方視認性は正直あまり良くない。これは、普通に走行しているときはほとんど気にならないが、駐車や切り返しの際には少し気になる。特に都市部の狭いスペースでの駐車時には、注意が必要になるだろう。
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