午前9時20分にボーディングが始まった。多くの乗客や報道陣とともに、私も緊張しながら新しいキャビンに足を踏み入れる。ルフトハンザは747-8Iのキャビンを、ファースト8席、ビジネス92席、エコノミー262席の計362席で設計した。メーカーが推奨する標準座席数が計467席であることを考えると、じつに贅沢なレイアウトだ。
午前9時50分。747-8Iは米国ワシントンD.C.に向け、フランクフルト国際空港を離陸した。世界が注目する“次世代ジャンボ”のデビューの瞬間である。今回私が乗ったのは、新開発のフルフラット型シートを通路を挟んで2席ずつ並べたアッパーデッキのビジネスクラスだ。ビジネスクラスはこのアッパーデッキに32席と、メインデッキに“2-2-2”の配列で60席が設置されている。それぞれのシートは、水平のベッドにすると全長が198センチに。休む際はアームレストが下がり、ゆったりとした快適空間が実現する。座席配置にも工夫し、隣り合う2席を「V字型」にレイアウトした。つまり、足の先がお互いにやや内側を向く形だ。これにより顔の位置が従来に比べて倍ほど離れ、プライベート感がより高まっている。
ルフトハンザは今後、A380を含めた長距離路線用の全機種にこの新しいビジネスシート導入を進めていくと発表した。
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