AはアグレッシブのA――名前以外全部変わった新型「ベンツ Aクラス」(3/3 ページ)

» 2013年01月17日 21時04分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3       

充実のセーフティ装備、高い快適性を実現

 新型Aクラスはアグレッシブな走りだけではない。上野社長が「メルセデス・ベンツの基本的な価値」という、安全性能や快適装備も充実している。

Aクラス 新しいスタイリングアクセサリーブランド「MercedesSport」を装着したA 180

 全モデルでレーダー型衝突警告システム「CPA」を標準装備する。これは、時速30キロ以上で走行中に、前走車との車間距離が近すぎる場合に警告灯が点灯するだけでなく、前走車や障害物と2.6秒以内に衝突する可能性が高まると警告灯と警告音で注意を喚起するものだ。同時にドライバーのブレーキ操作では十分な制動力が得られないと判断すると、「アダプティブブレーキアシスト」によって事故回避に必要な制動力を自動的に補う。

 このほか、セーフティパッケージとしてレーダーセンサーによって車間距離を最適にキープする「ディストロニック・プラス」、リアバンパー左右に収めたレーダーセンサーによって斜め後方の死角エリアをモニタリングする「ブラインドスポットアシスト」、急ハンドルや急ブレーキなどの危険回避操作を行った際に安全装備の効果を最大限まで高めるためにシートベルトを締めたり、サイドウインドウを自動的に締めたりする「PRE-SAFE(プレセーフ)」などを提供する。

 エアバッグは7カ所に装備するほか、高張力鋼板や超高張力鋼板を多用し衝撃吸収性に優れた構造にしたボディシェル、万が一の際にはボンネット後部を約65ミリ上げてクラッシャブルゾーンを拡大する「アクティブボンネット」などを採用する。

 快適装備では、駐車時にストレスを軽減するためのパーキングアシストリアビューカメラを全モデルで標準装備。オプションで縦列駐車時のステアリング操作を自動で行う「アクティブパーキングアシスト」も提供する。

AクラスAクラスAクラス A 250風のダイヤモンドグリルも予定しているとか

いままでメルセデスがリーチできなかった人たちへ

 メルセデス・ベンツ日本によると、新型Aクラスのターゲットユーザーは特に定めていないという。これまでのAクラス、Bクラスに求められていたニーズは2012年にモデルチェンジを果たした新型Bクラスに集約しており、新型Aクラスは「感度の高い、新しいメルセデス・ベンツユーザーに出会うためのクルマ」と位置付けている。「従来のメルセデスのイメージは、『価格が高い』『上がりのクルマ』といったものが強かったと思います。新型Aクラスでは、若い男性はもちろん、女性ユーザーにも受け入れられるものと考えています」(同社広報)

Aクラス 新型Aクラスと上野金太郎社長

 価格はA 180 BlueEFFICIENCYが284万円、A 180 BlueEFFICIENCY Sportsが335万円、A 250 SPORTが420万円。ボディサイズは4290×1780×1435ミリ(全長×全幅×全高、A 180 BlueEFFICIENCY SportsとA 250 SPORTの全長は4355ミリ、全高は1420ミリ)、ホイールベースは2700ミリ。乗車定員は5人。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.