大型機の登場で空の長距離移動が一般化してから、すでに半世紀以上が経過した。この間、メーカー各社が送り出す旅客機も大きく進化を遂げている。プロペラ機からジェット機に移行した1950年代以降と、ハイテクを駆使した次世代機が登場する1990年代から現在までの2つの時期に分けて、旅客機の近代史を駆け足で振り返ってみたい(写真撮影:チャーリィ古庄)。
初代ジェット旅客機の代表格である4発機ボーイング707やダグラスDC-8が飛び始めた1950年代、個性的スタイルの727や双発ジェット機DC-9が日本の高度経済成長の牽引役となった1960年代を経て、1970年代は大型ワイドボディ機が主流に。ボーイング747をはじめマクドネル・ダグラスDC-10、ロッキードL-1011、さらに欧州から新規参入したエアバスのA300などが相次いで誕生する。1970年代は空の大量輸送時代が幕を開けた10年だった。
1980年代に入ると、ボーイングは727の後継機として767を、エアバスもA310やA300-600Rなど座席数が180〜260席クラスの中型機を市場に投入。ボーイングは1980年代後半に767のボディを延長した767-300をラインアップに加え、これは現在もなお生産が続いている。ちなみに767-300のローンチカスタマーはJALだった。
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