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“最強”の呼び声も高いシンガポール航空のビジネスクラス秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(7/7 ページ)

エアライン人気ランキングで常にトップ3の一角を占めてきたシンガポール航空。なかでも長距離用機材に搭載しているビジネスクラスは「最強」と評価する人が少なくない。エアバスA380で運航する成田からシンガポールへのSQ011便で、極上のフライトを体験した。

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Point 07/チャンギ空港のハイクオリティ施設

 シンガポールは人口わずか500万人程度の小国なのに、チャンギ空港を利用する人の数は年間約3500万人。国の規模から見てもケタ違いだ。世界各都市への路線網が充実し、昼夜を問わず世界中からの利用者がチャンギ空港に集ってくる。その最大の特徴は、便利で使いやすい施設が揃っていることだろう。とくにラウンジは「時代の先端をゆく」と評価が高い。

 最近はどこの空港ラウンジも、シャワールームやマッサージルームがあったりインターネットが使えるビジネスデスクが完備していたりと、とても便利になった。しかしそれらのいずれと比べても、シンガポール航空の拠点であるチャンギ空港ターミナル3の「シルバークリスラウンジ」のクオリティの高さは頭一つ飛び抜けている。シンガポールから同社の上級クラスを利用して日本や世界の各都市へ飛び立つ場合、私は機内でのサービスや食事の前に、空港ラウンジで過ごすひとときが楽しみになった。出発の2時間か3時間前にチェックイン手続きなどを終え、できるかぎりの時間をここで費やしたいと思う。

 シンガポール航空のビジネスクラスの取材で訪れた今回も、すべての予定を終えて帰国の途につく日は、早めに空港に到着。セキュリティチェックと出国審査を済ませて広々としたショッピングモールに出たら、私は真っ先にエスカレーターを上がってシルバークリスラウンジを目指した。

飛行機と空と旅飛行機と空と旅
飛行機と空と旅飛行機と空と旅
飛行機と空と旅飛行機と空と旅 施設の充実ぶりでは世界でも屈指のチャンギ空港ターナミル3にあるシルバークリスラウンシ

著者プロフィール:秋本俊二

著者近影
著者近影(米国シアトル・ボーイング社にて)

 作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各メディアにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活動。

 著書に『ボーイング787まるごと解説』『ボーイング777機長まるごと体験』『みんなが知りたい旅客機の疑問50』『もっと知りたい旅客機の疑問50』『みんなが知りたい空港の疑問50』『エアバスA380まるごと解説』(以上ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)、『新いますぐ飛行機に乗りたくなる本』(NNA)など。

 Blog『雲の上の書斎から』は多くの旅行ファン、航空ファンのほかエアライン関係者やマスコミ関係者にも支持を集めている。


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