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ネットの医療情報、「情報源を確認しない」は75%

» 2006年10月30日 12時09分 公開
[ITmedia]

 ほとんどのインターネットユーザーは医療情報をまず検索エンジンで調べるが、その出所や日付まで確認する人はわずか――米非営利団体Pew Internet & American Life Projectが10月29日、このような調査結果を発表した。

 米国インターネットユーザーのうち、2006年に特定の疾病、治療法、ダイエット、エクササイズなど17種類の医療関連トピックのうち1つ以上を検索した人は80%に上った。そのうち66%は、一番最近オンラインで医療情報を見た時、最初に検索エンジンで探したという。最初に医療関連サイトにアクセスしたユーザーは27%だった。

 検索で見つけた情報が、病気や体調への対処に影響したと答えたユーザーは58%、自分あるいは他人の健康維持のアプローチに影響したと答えたユーザーは55%に上った。医療情報をオンラインで検索している時に「適切な決定を下せると安心した」と感じたユーザーは74%だった。

 ユーザーはオンラインの医療情報を信頼しているようだが、ネットで見つけた医療情報の出所や日付を「常に」確認していると答えたのはわずか15%だった。10%は「たいてい」確認していると答え、残る75%は「時々」確認しているか、「ほとんど」「まったく」確認していなかった。

 しかし、オンラインでの医療情報検索が悪影響を及ぼした例は多くはなく、オンラインで見つけたアドバイスや情報に従ったことで大きな被害を受けたと報告したユーザーは3%だった。31%はネットのアドバイスや情報がかなり役に立ったとしている。

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