合コンでケータイ番号をゲットする──恋愛系コミュニケーション(4)コミュニケーションをワンランクアップ!(2/2 ページ)

» 2006年09月22日 21時13分 公開
[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]
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 次は、視覚傾向の女性と、聴覚傾向の男性の場合です。

彼女 「最近、全然愛されている感じがしない」

彼氏 「愛してるだろ。いつも好きだって言ってるじゃないか」

彼女 「口ばっかりじゃない。どこにも遊びに連れてってくれないし、何も買ってくれないもの。前なんか、花も、こんなにいっぱい持ってきてくれて、毎週末、どこかに遊びに連れてってくれたのに!」

彼氏 「好きだって言ってるんだから、いいだろ!」

彼女 「言うだけじゃなくて、ちゃんと見せてほしいのよ!」


 視覚傾向の人は見せて、連れて行ってほしいのです。でも、聴覚傾向の人は口で言う。その意味では、聴覚傾向の人には、言葉で伝えることが大事ですね。

 では、体感傾向の男性と、聴覚傾向の女性の場合です。

彼女 「最近、全然私のこと、愛してくれてない」

彼氏 「じゃあ、こっちこいよ」

彼女 「ちょっと、離してよ。全然、私のこと好きだって言ってくれないじゃない!」

彼氏 「言わなくたってわかるだろ。もっと近くにおいでよ。ほらほら。」

彼女 「ちょっと、離してよっ! 全然わからないわよ!」

彼氏 「言わなくたって、こんなに示してるだろ!ほら、こっちこいよ。」


 体感覚傾向の人は、身体で表そうとするんです。でも、聴覚傾向の人は、言葉で言ってくれないとダメなんです。

どんな人も、自分とは違う

 恋人や夫婦でも、コミュニケーションで大事なのは、信頼関係を築くことです。信頼関係が形成されている状態とは、相手と場を共有している、一緒にいる感じがする、波長が合っている、という状態です。実際にやってみましょう。

房野 ねえ、ちょっと聞いて……

平本 (背中を向けて新聞を読みながら)ああ、聞いてる、聞いてる!

房野 ひ、ひどい。


平本 これは、ボディランゲージとして全く聞いていないと言ってますね。

房野 夫にそんな態度をとられたら、絶対に離婚します(笑)


 彼女が「ねえ、聞いてよ」と声をかけてきたときに、背を向けて新聞なんか見ている状態だと、言葉は聞いているのかもしれませんが、世界は全然、共有していません。「ねえ、聞いてよ」と言われたときに、「どうしたの?」と、ちゃんと向き直ることで、世界を共有している感じになります。

 コミュニケーションで大事なのは、タイプ分けやスキルでは決してありません。大事なのは、「どんな人も、自分とは違う」「誰一人として、自分と同じ人はいない」という前提でコミュニケーションをとることです。「どうしたら、この人と共有ゾーンを見つけられるだろうか」と考えてほしい。「同じように見ている(聞いている/感じている)はずだ」「わかっているはずだ」と思って対応すると、ディスコミュニケーションやトラブルの原因になります。これは、上司でもお客さんでも、恋人でも、夫婦でも同じです。

 相手は、自分と違うものを見て、違うものを聞いて、違うことを感じ、違う体験をしているのだ、という前提に立ち、「どうしたら共有体験ができるだろうか」という視点を持つことです。これがコミュニケーションにおいて一番大事なポイントであり、必要なことです。

秘密のワンポイントアドバイス

 男女のコミュニケーションのポイントは、呼吸を合わせることです。例えば夫婦関係、特に夜の生活がうまくいくコツは、その場面に入る前に、5分でも10分でもいいから、二人で呼吸を合わせることです。そうすると、スムーズに入っていけます。一方がやけに呼吸が速くて興奮しているようだと、相手は怖くなっちゃいますから(笑)

 呼吸を合わせる方法は、合コンでも活用できます。例えば、隣に意中の女の子がいて、「けっこう、いい感じになってきたな〜」と思ったら、その子の肩の動きなどを見て呼吸を合わせると、息が合った感じになります。会話をしながら、口調を合わせ、呼吸を合わせていけば、うまくいきますよ。ぜひ、試してみてください。

 ただ、これは前もって少し練習しておくほうがいいでしょう。呼吸を合わせるという感覚を一度確認してから、本番に臨んでみてください。


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ピークパフォーマンス 代表取締役

平本相武(ひらもと あきお)

 1965年神戸生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(専門は臨床心理)。アドラースクール・オブ・プロフェッショナルサイコロジー(シカゴ/米国)カウンセリング心理学修士課程修了。人の中に眠っている潜在能力を短時間で最大限に引き出す独自の方法論を平本メソッドとして体系化。人生を大きく変えるインパクトを持つとして、アスリート、アーチスト、エグゼクティブ、ビジネスパーソン、学生など幅広い層から圧倒的な支持を集めている。最新著書は「成功するのに目標はいらない!」。コミュニケーションやピークパフォーマンスに関するセミナーはこちらから。


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