自分の見てきたWebページの履歴を、より分かりやすく表示したり、閲覧したページを都度、ローカルに保存してしまう方法。ただしFirefoxのみ。
「あ、あの1時間前に見たページ、なんだっけ?」「昨日見たページ、今日いってみたらなくなっていた……」──。Web閲覧の時間も量も増える中で、こんな経験をしたことはないだろうか。
今回はFirefoxユーザー向けに、Webページの閲覧履歴を、ブラウザ標準のものよりもより詳細に、そして確実に保存する方法をご紹介する。
拡張機能として提供されている「Thumbstrip」(ダウンロード)は、閲覧したWebページのサムネイルを自動的に保存してくれる。ポイントは、
ことだ。閲覧したページのサムネイルというのがいい。文字から探すよりも画像からのほうが遙かに探しやすいし、直感的だ。標準の履歴機能の高機能版と考えるといい。
閲覧した履歴に対して検索を行い、マッチした履歴だけをフィルタして表示したり、履歴の中からドメインごとに抜き出して表示したりできるあたりも便利。ただし保存されるのはあくまでURLとページタイトル、ページのHTMLの上一部のみ。検索もこれらを対象に行う。オフラインやページが削除されても閲覧できるわけではない。
「ScrapBook」(ダウンロード)はWebページ全体をローカルに保存し、オフライン環境でも閲覧できるようにする拡張機能だ。CSSやJavascriptなども同時に保存でき、ブラウザ標準の「名前を付けてページを保存」よりも圧倒的に正確にWebページを保存できる。
またページの一部を取り込むことや、取り込んだページに対してマーカーで書き込んだりメモを付けたりできるなど、まさにWebのスクラップブックという名にふさわしい。Internet Explorerユーザーでいえば「紙copi」に近い機能を持っている。
このScrapBookに、閲覧したページの自動保存機能を付け加えるのが「AutoSave」という拡張機能だ。設定を「オン」にしておけば、新しいページを開くたびにScrapBookでページの保存を自動実行してくれる。保存したページは、日付ごとのフォルダに分類され、フォルダ内の順序はタイトル名や取り込み日時などでソートできる。
これを使えば、見たWebページのコピーは確実に保存される。サイトからページが削除されても安心だし、自分が見たページの中から検索するのも容易だ。
表示されたページ自体を保存するため、ユーザー認証が必要なページでもいったん表示されれば保存できるのが1つの特徴。ただし、例えばGamilのようにAjaxを使って動的に読み込むページの場合は、見たままを保存できるわけではない。
なお両拡張機能とも、常時オンにしておくと、スペックの高くないPCではけっこう負荷を感じることもあるので、その点は注意して使いたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.