SaaS型Webメールサービス「feepath Zebra」がプラン変更。実質的に価格を下げるとともに、月額525円の「スタートアップ応援プラン」を用意した。今後、各種パッケージをそろえていく意向だ。内部統制に対応した「メールアーカイブ&監査オプション」の提供も始める。
フィードパスは1月16日、同社が提供するSaaS型Webメール「feedpath Zebra」のサービスプランを変更すると発表した。カスタマイズ性が高いというSaaSのメリットを、より訴求できる価格体系とするのが目的。機能との比較でいうと、実質的な値下げともなる。
これまで、メールに特化した「Zebra White」(1280円)、フル機能の「Zebra Black」(2480円)の2種類あったサービスプランを、ユーザーあたり月額1575円(101ユーザー以上は1260円)の「基本プラン」に1本化。これに各種オプションを追加する形に変更した。
基本プラン | |
---|---|
ユーザー数 | 10〜100/101〜 |
1ユーザーあたり容量 | 1Gバイト |
1ユーザーあたり月額料金 | 1575円/1260円 |
初期費用 | 5万2500円 |
Webメール | ○ |
アドレス帳 | ○ |
検索/アドバンス検索 | ○ |
タグ | ○ |
添付ファイルHTML表示 | ○ |
アンチスパム/ウイルス | ○ |
スケジューラ | 無料オプション |
ドキュメント編集ツール | 無料オプション |
メールアーカイブ&監査 | 3万円+1050円/Gバイト |
サイボウズOffice6 | 1ユーザーあたり月額1575円 |
各種Zimlet | 無料オプション(@tovas、Salesforceを除く) |
サービスプラン変更の最大の理由は、よりカスタマイズしやすいプランの提供にある。同社の分析によると、SaaSの魅力は「ユーザー自身による容易なカスタマイズ」「インターネット経由であること」「ベンダー側が用意したサーバで運用する」「API公開やWebサービスを使ったシステム連携」など。ところが、実際に導入を検討する段になると、視点が異なることが分かった。
そのポイントは下記の通りだ。
SaaSの認知度が徐々に上がっていることを受けて、同社事業企画室の葛山哲司室長は、「クライアントが社内で稟議を通りやすくするための、実装の時期に来ている」と話す。もともとシステム連携などを重視し、“SaaSの魅力”をアピールしてきたZebraだが、2008年は実際の導入につなげるための策を取る。
そのため、基本プランにオプションを組み合わせたパッケージを複数用意して、ユーザーの利用目的に合わせた導入を目指す。第1弾は「スタートアップ応援プラン」。これは10ユーザー以下の企業を対象に、Zebra Black相当の機能を初期費用無料、ユーザーあたり月額525円で提供するものだ。
今後は、各種オプションを組み合わせ、下記のようなパッケージプランの準備を進めていくという。
ニーズ | プラン例 |
---|---|
管理をアウトソースしたい | 運用管理丸投げパッケージ |
機器の償却期間が過ぎた | お手軽乗り換えパッケージ |
コンプライアンス対応をしたい | 勝手にセキュリティパッケージ |
プラン変更と併せて、企業の内部統制や情報漏えい対策をサポートする「メールアーカイブ&監査オプション」の提供も開始する。Zebraを使ってやりとりしたメールの内容を別サーバに一元保存し、情報管理者が簡単にデータの検索や抽出を行うサービスだ。価格は初期費用が3万円、その後保存するメールの容量に応じて、1Gバイトあたり1050円となっている。
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