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» 2009年02月20日 11時00分 UPDATE

シゴトハッカーズ:LTとか高橋メソッドとかを考えるのだ(後編)

プレゼンテーションにもいろいろなやり方の流行やテクニックがあります。5分間でプレゼンするライトニング・トーク(LT)や、話す内容をそのまま資料にする高橋メソッドなど。これらをどう考えればいいのでしょうか。

[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]

 →(前編はこちら)

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プレゼンについて、別の質問ですが、プレゼン時間の短長によって、資料の作り方や構成は変わるのでしょうか? どんなことを意識するのでしょう。


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時間の長短が極端に変われば、特に短いものであれば、テーマの本数を減らすなどして、私は対応しています。


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 これはプレゼン関係の本でもよくいわれていることですが、時間は短ければ短いほど難しいと思っています。時間が短いだけに、盛り込む内容を厳選する必要があるからです。基本は、最終結論(最も伝えたいこと)をまず決めて、あとはこれを下支えする証拠固め(理論や事例、体験談)などを、時間のある限り詰め込んでいく、という感じになります。

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もう1つ教えてください。資料を紙でも渡すのか、プロジェクターだけにするのかで資料の作り方ってやっぱり変わりますか? またプレゼンターからするとどっちのほうがいいのでしょうか。


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 ケース・バイ・ケースですが、個人的には、配布資料とプロジェクタに映す内容と講師が話す内容の3つが一致しているのがベストだと思っています。たまに見かけるのが、配布資料は「参考資料」に過ぎず、プロジェクタに投影される内容はまた別で、さらに講師の話はこれらとリンクしない、というものです。すべてがちぐはぐなので、聴いているほうはとても疲れます。いったい何に集中すればいいのかが分からないからです。従って、次のような感じがよいと思います。

資料の配布形態 資料の完全度
プロジェクタ フルスペック
配布資料 プロジェクタの抜粋版(骨子)
講師の話 配布資料の骨子に沿って、プロジェクタの内容を解説

 こうすることで3者がそろいますので、聴いているほうは「とりあえずプロジェクタを注視していればいいんだな」という態勢でいられます。何かあれば、手元に「デッサン」がありますから、そこに書き足していけばいいですし、講師の話もそこから大きくブレることはないので、メモに夢中になって話半分になっても、置いてけぼりになることは少ないでしょう。

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なるほど。最近の傾向として「高橋メソッド」(極端に大きな文字を使って、次々とスライドを切り替えていくプレゼンスタイル)を見ることが増えてきました。これについては、どう思いますか? これだと配付資料って悩みますよね。


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 「高橋メソッド」は、講師が話す部分をプロジェクターに入れ込んでしまう方式ですが、そうであっても、構成はきちんと作り、本でいえば目次に当たるような内容を配布資料としたほうがいいでしょう。

 「高橋メソッド」ですと、どうしても流れていく感じになるので、聴いている側としては、今どこにいるのかが把握しづらくなります。これは話している側としても同様で、序論なのか本論なのか、クライマックスなのかを意識しておかなければ、唐突に話が終わった印象を与えたり、結局何がポイントだったのかが分からずじまい、ということになりかねません。そういう意味では、配布資料は「サイトマップ」のような位置づけで、「高橋メソッド」の場合でも作っておいたほうがいいと思います。

筆者:大橋悦夫

大橋
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1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタルハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』、近著に『成功ハックス』がある。

筆者:佐々木正悟

佐々木
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心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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