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» 2009年06月10日 19時20分 UPDATE

「Google Earth」3Dモデルの作り方

「Google Earth」の3Dモデルが東京、大阪、京都、神戸の4都市に登場した。建物の方が簡単に作れるという3Dモデルがどう作られ、採用されているのかを聞くことができた。

[塙恵子,Business Media 誠]
photo 「Google Earthは世界のあらゆる場所を身近に感じられる道具」(河合敬一プロダクト マネージャー)

 自分が住んでいる町、働いているオフィスのビル、一度行ってみたいと思っていたあこがれの場所など……地球上のあらゆる場所をいろんな角度から眺められるデジタル地球儀「Google Earth」。ビジネスでのプレゼンなどに活用することもあるだろう。

 6月9日、日本でGoogle Earthの3Dモデルを実装。東京、大阪、京都、神戸の4都市の中心部からスタートしている。3Dモデルは、街路樹などの自然の造形に比べて建物などの人工物の方が簡単にできるため、建物が多い4都市から提供を開始し、ほかの都市も順次3D化を図っていくという。

 日本では導入したばかりだが、Google Earthの3Dモデルは、すでに世界のさまざまな都市に広まっている。これら3Dモデルの建物などは一体どうやって作られているのか――。


もらった3Dもある?

 Google Earthに表示できる3Dモデルは“Googleで作っているもの”と“もらいもの”があるという。“もらいもの”とは、例えばモデルとなる建物のデザインデータを持っている人や、3Dモデルを作ることが好きな人などからの提供によるものだそうだ。

photo 東京タワー付近の様子

 Googleでは、3Dモデルをある程度自動化している。しかし河合敬一プロダクト マネージャーは「自動化して作られた3Dモデリングは粗いところが残る。ユーザーが作成した建物などの方が、質としては優れている」と説明する。

photo アルファコックスの田中雅子氏がSketchUpを使ってデモを行った

 アルファコックスの田中雅子氏(SketchUP認定トレーナー)は、3Dモデリングツール「Google SketchUp」(以下、SketchUp)を紹介。「無償で公開しているものなので、使わなければもったいない」と田中氏は言う。

 SketchUpでは、建物を上部となる面を上にドラッグするだけで家の屋根の形を簡単に作ることも、用意されている窓やドアなどパーツを組み合わせて、細部まで作り込めるという。無償版のほかに有償のプロ版も提供しているが、大きな違いは「CADシステムとの連携機能ぐらい」だ。


photophotophoto 田中氏がデモで作ったもの。左は東京大学駒場校舎

 こうして作られた作品を、「3Dギャラリー」という掲示板に投稿すると、世界中の人とともに共有でき、みんなで論評したり、進化させたりできる。評判の高かったものが、実際にGoogle Earthの3Dモデルとして採用されることになる。「ほかのサービスであれば、ユーザーからフィードバックをもらう。ユーザーが作って、実際にサービスに反映できるのは新しい試みだろう」(河合プロダクト マネージャー)

北極でも南極でも

 これまで日本の建物として採用されたのは、清水寺、六本木ヒルズ、国際展示場、東京国際フォーラムなど。もちろん北極でも南極でも世界中のどんな場所を投稿してもいい。3Dギャラリーにあるモデリングは、1つだけながらローカルにレイアウトすることも可能。例えば自分でつくったモデリングデータを公開前にGoogle Earth上で仮配置することもできる。

 「学びの道具、都市計画としての活用。また自分で家を建てる、ビルを建てるときなどもまわりの景観の中でシミュレーションができるのでは」と河合プロダクトマネージャー。今後さらに3Dギャラリーの輪を広げていきたいと意欲を見せた。

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