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» 2012年04月17日 11時00分 UPDATE

アイデア発想実践記:【CamiApp×希望点列挙法で考えた】あったらいいな、こんな検索エンジン(後編) (1/2)

前回出した28個のアイデアに対し、各人が発表&コメントをしてきます。果たして3人が選んだ検索エンジンのアイデアとは?

[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 世の中にあるさまざまな発想メソッドを、実際に試して実験、検証していく本企画。第6回は「希望点列挙」です。仮想のお題「あったらいいな、こんな検索エンジン」に対し、メソッドに従って検証。その結果を、監修役である「アイデアプラント」代表の石井力重さんに評価してもらいます。

 前編では、5分間でひたすらアイデアを出し、ツーズリーフ(今回はコクヨのCamiAppを使用)に記載しました。後半では3人が出した計28個のアイデアを発表し、その評価をしていきます。

石井力重(いしい・りきえ)さんプロフィール

st_ishiirikie.jpg 石井さん近影

 1973年、千葉県生まれ。東北大学大学院理学研究科修士課程卒業。技術系商社から東北大学大学院博士課程(MOT専攻)、独立行政法人のフェローを経て、2009年4月にアイデアプラントを設立。現在は「ブレスター」「智慧カード」などアイデア創出支援ツールの企画開発、企業・団体向けの新事業・新製品開発支援、さまざまな創造技法を紹介するワークショップなど、多彩な活動を展開している。2011年6月には、東北地方のビジネス活性化と震災復興を目指す「Fandroid EAST JAPAN」を設立、同理事長に就任。仙台を拠点に、Androidアプリ開発技術者の育成と能力向上、アプリ関連ビジネスの活性化に尽力している。Webサイトは「石井力重の活動報告」


 前編で紹介した3人のアイデアメモをあらためて紹介します。

shk_cami03a.jpg 鷹木さんアイデアメモ
shk_cami03b.jpg 上口さんアイデアメモ
shk_cami03c.jpg 中山アイデアメモ

人にフォーカスした検索エンジンが多め?

 全体結果の中で、メンバーの評価が高かったアイデアは5つありました。どんなふうにアイデアが広がったか、掘り下げることができたかをまとめてみます。

shk_cami04.jpg

今回のお題「あったらいいな、こんな検索エンジン」

1.あの子の知りたいこと検索

 気になる人(異性)がどんなことを検索で調べているかを、知ることができる検索機能です。プライバシー問題とか倫理を完全に無視していますが「こうあってほしいという希望、願望を元に発想する」という希望点列挙法のルールに素直に従った発想なので、ノープロブレム。男性陣(私と鷹木さん)の心を鷲づかみにする機能であった反面、上口さんにはあまり響かなかったようです。掘り下げるというよりは、部分的に異常な盛り上がりを見せたといったほうが正確かも。

2.未来検索

 行動履歴を分析し、自分の将来にあったレコメンドをしてくれる機能。「こういうものがいずれ必要になるよ」「今この本を読んでいるなら、近い将来こっちの本が必要になるよ」といった風に、時間軸で提案してくれます。まず、キャッチ―なタイトルがよい(未来世紀ブラジルっぽい)。レコメンドという既知と、時間軸という組み合わせが期待感を抱かせて、斬新という意見が出ました。

3.今日の出来事検索/友人の検索結果

 自分以外の人々が何を検索しているのか、どんな情報を検索エンジンで調べているのか、を知れるというものです。検索キーワードランキングよりもずっと細かい情報が分かります。友人や社内や性別、IPアドレス、同一業界など、さまざまな切り口で分けたグループが求めている情報を串刺しで調べることができると、重要な情報を漏らすことがなく、なおよいというのが3人の評価でした。

4.子供検索

 教育的に不適切なコンテンツから子供を守る機能。小学生低学年くらいまでは、漢字変換せず平仮名(片仮名)で検索することがあると予想し、その場合の検索結果に自動で高めのセキュリティをかけて表示してくれるので、親は安心です。高いセキュリティ保護が掛かるだけでなく、教育的によりオススメな情報が上位表示されるプラスαがあるとベター。子供向けポータルサイトは過去にも存在しましたが、わざわざそういったサービスを利用するとは限りません。検索エンジン側でそのようなアルゴリズムが組まれているといいですよね。

5.2度と見たくないHP登録機能

 2度と見たくないと思った無益なWebサイトや価値の低いリンク集的なコンテンツを登録しておくと、検索結果一覧に以降、一切表示されなくなる。使うほどに検索精度が高まってくれる。Web上のコンテンツが増え続ける一方、その傾向に比例して駄コンテンツも増えている。よって、無駄なコンテンツを排除し、たどり着きたいコンテンツがスムースに見つかる仕組みはきっと求められているはず。さらには、駄コンテンツと判定されたWebサイトには、ユーザー側からそのフィードバックを送ることができれば、改善が期待できそう。

 以上、今回の出たアイデアから3人の評価が高かったものをピックアップしました。メンバー全員が、日常的に検索エンジンのヘビーユーザーであることを考慮しても、5分でとっさにひねり出したアイデアにしては、悪くない成果ではないでしょうか? 3人全員がそれぞれのアイデアに対し、「その発想があったか〜」とか「それ、欲しいわー」と驚きあえたのも、うれしい発見でした。いい意味で各自のアイデアが、違った方向に広がってくれたようです。

 ちなみに「ぜひ欲しい機能!」として選ばれたベストアイデアは、2度と見たくないWebサイト登録機能でした。

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