頭がよくて要領も悪くないのに仕事ができない、成果が出ない……。その場合、原因は完璧主義にあるのかもしれません。「完璧な仕事をする」という常識は捨てましょう。上司や顧客に書類を出すときも、まずは40点ぐらいで出してみて、そこから調整していくのが“デキる人”なのです。
「お客を大切にしろ」「人脈を広げろ」「時代のいく先を読め」「メールは即レスしろ」こんなことをしていても成果は出ない! トップ4%が実践する最短で成果を生む方法を教えます。
この記事は2013年8月30日に発売されたアスコムの『96%の人がやっていない 稼ぐ人の常識破りの仕事術』(北岡秀紀著)から抜粋、再編集したものです。
頭がいい、要領がいいタイプのはずなのに仕事ができない、成果が出ない……。その場合、完璧主義が原因であると疑ってください。
ですが、よく考えてください。そもそも100%完璧な仕事なんてあり得ません。
例えば、完璧主義者として知られたスティーブ・ジョブズが率いていたアップル社の商品だって、完璧ではありません。しょっちゅうバージョンアップしています。それはつまり、完璧な商品ではない、ということでしょう。
なぜ完璧主義がダメなのでしょうか? それは、試験で考えると分かりやすいです。
「60点を80点にする」と、「80点を100点にする」。同じ20点アップですが、どれくらい勉強の労力が違うでしょうか? 後者は前者の5倍以上の手間がかかるはずです。
80点を100点にする努力をしている暇があったら、80点の仕事を5個はできることになります。ビジネスによっては、40点を60点にする努力を10、20個やったほうがいい場合もあります。
試験であれば、80点と100点では全く評価が異なります。しかし、仕事において、80点と100点でどれくらいの差があるでしょうか? お客さんも上司も、その差にすら気付いてくれないはずです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.