「一年の計は元旦にあり」というが、会社の新年度が始まる4月にもぜひ計画を立てたいもの。快適に、無理なく仕事に専念できるよう、当編集部のグッズ紹介記事をまとめてみた。
スマートフォンやタブレットの保存性・検索性、手書きメモの機動性――両方のイイトコ取りをするのが「スマホ連係文具」だ。数あるスマホ連携文具のうち、どれを使ったらいいのか――そんな疑問に答えるべく、2013年に本誌で掲載した、4人の達人に聞いたオススメ文具の記事を紹介する。
最初に登場していただいたのは、“文具王”こと高畑正幸さん。前回のまとめ記事で紹介していなかった「KYBER SmartNote(カイバースマートノート)」を紹介。ほかのスマホ連係文具と違うのは、人力OCRで、手書き文字なのに正確にテキストデータ化されるところを高く評価していた。しかしながら、現在では経営状況悪化によりサービスを中止しているため、利用できない。
高畑さんが初心者にオススメするなら、コクヨS&T「CamiApp(キャミアップ)」だという。理由は、EvernoteなどのWebサービスにアプリから送ったとき、タグ付けされた状態でアップロードできるから、とのこと。取り込むときステップを多く踏むものだったり、後から整理するのが大変では長続きしない。
スマホ連係時にどれだけ省力化できるかが鍵のようだ。
続いて、数々の文具屋仕事術に関する書籍を執筆している美崎栄一郎さんが登場。オススメの3ジャンルでのスマホ連係文具を紹介した。
書類やノートを撮影し、データ化するにはiPhone/Android向けアプリ「SHOT DOCS(ショットドックス)」用のクリアホルダーがオススメだという。低反射のため、蛍光灯などの光が反射しにくく、きれいに取り込めるという。
これからメモを取るにはキングジムの「ポメラ DM100」。スマートフォンで長文テキストを入力するのは大変だが、ポメラのキーボードでまず入力し、そのテキストをQRコード化。それを専用アプリで読みこめば、長文メールも楽々作成できる、というわけだ。
最後のオススメは、スマートフォン内に撮りためた写真が整理されず残っている人にうってつけのカンミ堂「ピコットフセン」だ。QRコードが印刷された付せんと専用のアプリで、スマートフォン内の写真を付せんとひも付けて管理。再度、そのQRコードを専用アプリで読み込めば、ひも付けられた画像のみが表示される、という仕組みだ。
東急ハンズ店員さんとロフト店員さんにオススメスマホ連係文具を紹介してもらった2本の記事。どちらの店も共通したものとして(1)モレスキン Evernote スマートノートブック、(2)SHOT NOTE、(3)CamiAppを紹介。
それぞれ次のようなコメントを寄せている。
「スマート文具は、(中略)書いた直後にはデジタル化しなくてもいい、仕事のふり幅を考えたときに、とても便利なツールだと思います」(ロフト店員)
「ノートタイプだと、(中略)普通のメモ帳やノートとして使ってもらっている印象があります。そして、後から『あ、これって取り込めるんだあ』と気が付き、それで使えると判断したら、付属的にスマホで撮ってという使い方をしている人が多い印象ですね」(東急ハンズ店員)
お店も性別も違うのに、文具を愛する気持ちは同じなのだな、と思えるようなピックアップだった。
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