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» 2014年10月28日 07時00分 UPDATE

700万人メンタル不調時代に効く処方せん:あなたの会社はどう? メンタル不調者が多発する職場の特徴 (1/2)

ストレスが溜まる原因を問われると、「労働時間が長い」とか「高い精度を求められる」といった答えが思い浮かびます。しかし、仕事の質、量とストレス反応はあまり強い相関がないということが分かってきました。

[神谷学,Business Media 誠]

 前回「あなたのストレス度を診断します」では、個人のストレス度合いをチェックして、不安や焦りなどの不調(ストレス反応)がどのように起こるかについて説明しました。

 ストレス反応は、仕事や人間関係といったストレス原因(ストレッサー)によって引き起こされますが、それを強めたり弱めたりする要因として個人の持っている「ストレス対処」が重要になります。ストレスを積極的に改善しようとしたり、感情的な行動を抑制するなど適切にストレスに対応することにより、ストレス反応が高まることを抑制することができるのです。

 さて、今回は実際に各企業で行われたストレスチェックのデータを分析して、メンタル不調者の指標となる「ストレス原因のレベル」について、いろいろな切り口でみてみましょう。

高いストレスを抱えるのは「30代」「女性」「IT業界」

 ストレス反応レベルは、指標がプラスに大きくなればなるほどよく、マイナスが大きくなればなるほど悪いことを示しています。

ストレス反応レベル ストレス反応レベル(アドバンテッジリスクマネジメント調べ)

 まず男女別を見ると、ストレス反応は女性のほうが男性よりも強く出ていることが分かります。働く女性にとっては、家庭との両立、出産や子育てといったプライベートの悩みなどでストレス反応が出やすいと考えられます。うつ病の生涯有病率は女性のほうが高いことが知られていますが、女性は職場においても高いストレスにさらされているのです。

 一方、ここには掲げていませんが「女性は周囲からのサポートが男性よりもよい」ということも分かっています。ストレスを緩和するために周りの協力を得ることについては女性のほうが得意なようです。

 次に、年代別に見てみましょう。20代、30代のストレス反応が悪くなっています。20代は組織や仕事のやり方にまだ慣れてなかったり、若手ゆえに職場の雑用を引き受けて過重労働となっていることが関係しているようです。30代は中間管理職として、プレイヤーに加えてマネジャーとしてのパフォーマンスも求められるというプレッシャーも加わっていると考えられます。

 最後に業種ごとに見てみます。他の業種と比べてIT業のストレス反応の悪さは際立っています。全般的に労働集約的で過重労働の傾向があること、客先への常駐などで、上司のケアが行き届かないことなどが問題点として指摘されます。

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