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» 2015年01月14日 08時00分 UPDATE

ナレッジワーキング!!:首痛、肩こり、けんしょう炎の治療に学ぶ「根治フレームワーク」

健康上の問題もビジネス上の課題も対処療法では解決しきれないことがあります。その課題の原因は何なのか? インフルエンスダイヤグラムで追及してみましょう。

[永田豊志,Business Media 誠]

 最近、ストレッチをしっかりやるようになりました。プロのトレーナーによる指導の下、自分でできるストレッチとやってもらうストレッチを定期的に行っています。

 というのも、筆者、体がガチガチなんです。一昨年から、ひどいけんしょう炎にかかってキーボードが打てなくなったり、首痛がひどくて寝れなかったり、足裏が痛くてジョギングできなくなったり……。

 最初は「とうとう俺の体にもガタが来たか」と諦めていたのですが、仕事にも支障が出てくるようになり、いろんな病院やマッサージ店などを転々。痛み止めの注射を打てども改善せず。レントゲンとっても異常なし。途方にくれていました。

 たまたま見つけたブログに「体が硬いために出る症状」とあり、試しに念入りにストレッチを始めたところ少しずつ改善していきます。また、自分では手が届きにくい筋肉をほぐしてもらう施術によって症状はさらに改善。今では問題なくキーボードも打てますし、ジョギングも少しずつできるようになりました。

対処療法と根治療法、その違いは何か?

 何がいいたいかって? それは、根本的な原因というものは、思いもよらないところにあることが少なくないということです。

 例えば、けんしょう炎の原因を「腕の使いすぎ」と考えてしまうと、腕をなるべく使わないようにする、痛み止めを打つという対処療法しか頭に浮かびません。しかし、体全体の筋肉の緊張によるものであると理解すれば、ストレッチなど根本的治療により、短期的に効果は難しくても、長期的にはすべての症状に対して良い影響を与えることができるでしょう。

 つまり、対処療法では、1つを直しても別のところにまた問題が生じる可能性が高いのですが、根本的治療では、これから起こり得るリスクにも備えられるのです。

インフルエンスダイヤグラムで根本原因を明らかにしよう

 何も健康の話だけではありません。会社、あるいはあなた自身の身の回りで起きているさまざまな問題の本当の原因はどこにあるのか、根本的な問題を解決することによって派生するあらゆる問題を解決できないか、そうした観点を持ってほしいのです。

 例えば、会社が抱える課題を思い起こしてみましょう。製品のトラブルが続いている、解約が増えているといった問題となる事象には、それぞれ開発員のミス、顧客とのトラブルといった直接の原因はあるわけです。しかし、そこだけを見るのではなく「原因の原因」を追及していくと、問題群全体を覆う、根本的な課題に突き当たるものです。

 何が何に対して影響をおよぼしているかを知るためには「インフルエンスダイヤグラム」などのフレームワークが便利です。問題事象の原因と結果の関係を→でつないでいくのです。そうすれば、問題の出発点となるようなポイントがいくつか見つかるはず。それが全体を覆う根本的な課題であるはずです。それらを「治療」すれば、全体の問題が大きく改善するはずです。

インフルエンスダイヤグラム インフルエンスダイヤグラムの例。実際に発生している事象(トラブルなど)を書き出し、相互にどのように影響しあっているか、原因と結果の関係がないか「つながり」を明らかにしていく。

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

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 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

Webサイト: www.showcase-tv.com

Twitterアカウント:@nagatameister


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