仕事の成果を出したいなら、「副業」をしたほうが良い「仕事ができるやつ」になる最短の道(1/2 ページ)

» 2015年09月21日 07時00分 公開
[安達裕哉ITmedia]

集中連載:「仕事ができるやつ」になる最短の道 について

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この連載は安達裕哉著、書籍『「仕事ができるやつ」になる最短の道』(日本実業出版社)から抜粋、再編集したものです。

「一度に大きな変化を起こすことは誰にもできない。仕事で何かを成し遂げようとするならば、それなりの時間をかけて物事に取り組む必要がある。小手先のテクニックでは、仕事ができる人にはなれない」

毎日2万人以上が訪れ、月間150万PVを誇る「仕事の本質」を突いた人気ブログ「Books&Apps」の著者が初めて明かす、“仕事ができるやつになる法則”。

悩めるビジネスパーソンの心にじわじわと響き、「明日を踏み出す一歩」がチャージされる1冊です。


 最近、まわりで「給料以外の稼ぎ」を得ている人が増えてきているように感じる。人材紹介業であるインテリジェンス社の調べによれば、最近では若手社員の5人に1人は副業をしている、という。だが、個人的な感覚としては、正直もっと多くの人が副業をしていてもおかしくないと思う。

 それにしても、副業とは一体なにをやっているのだろうか。実際は、ほんとうに単純だ。よく聞くのは、次のようなものだ。

  • YouTubeでゲーム実況をやって稼いでいます
  • ブログを書いて、アフィリエイトで稼いでいます
  • 自分でつくった小物をネットショップに出品して稼いでいます
  • 自分の部屋を貸し出すWebサービスを使っています
  • クラウドソーシングでちょっとした開発やデザインの仕事を受けています
  • 小説を書いて、電子書籍を出版しています
  • 写真を撮って、それをサイトで売っています

 ただし、仕事を辞めても生活していけるほどに稼いでいる人はまれだ。それでも副業の稼ぎの平均は月4.3万円と、年間に通算すれば50万円ほどになるのだからバカにならない額だ。

 しかし、副業をしたほうが良い理由は、お金ではない。もっと重要な理由は、「稼ぐ練習」ができることにある。

 「稼ぐ練習」とは、すなわち、自分で商品をつくり、販売を行い、代金を回収して再投資をする、そのサイクルの体験だ。サラリーマンは、会社内では分業で行っているため、どうしても稼ぐ力が弱い。

 だが、変化が早い現在の世の中で、1つの会社のなかだけで、求められたことをやり続けることしか知らないのは、どう考えてもリスクが高い。

 会社の寿命はますます短くなり、働く年数よりも、会社が存続する年数のほうがはるかに短い。結局のところ、人生を勤め先に委ねることは、あなたの人生を会社の都合、上司の都合に合わせる、ということと同じだ。

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