ニュース
» 2015年11月02日 17時00分 UPDATE

東京モーターショー2015:車いすを誰でも乗って楽しめるパーソナルモビリティに──「WHILL Model A」披露

WHILLは東京モーターショー会場に「全ての人の移動を楽しくスマートに」をコンセプトとしたパーソナルモビリティ「WHILL Model A」を出展した。福祉器具として見られてきた車いすの既成概念を壊したいという。

[鈴木亮平,ITmedia]

 「東京モーターショー2015」(11月8日まで、東京ビッグサイト)と同会場で開催されている「SMART MOBILITY CITY2015」では、「次世代のクルマ、くらし、社会がリアルに体験できる未来の街」をイメージした展示スペースを設けている。さまざまな次世代の乗り物が出展されるなか、“次世代車いす”の存在も目立った。

 WHILLは、障害者、健常者を含め「全ての人の移動を楽しくスマートに」をコンセプトとしたパーソナルモビリティ「WHILL Model A」を出展。価格は99万5000円(非課税)で10月30日から予約受け付けを開始している。

photo 「SMART MOBILITY CITY2015」の会場でWHILL Model Aを試乗できる

 WHILL Model Aはスタイリッシュなデザインに加え、高い機能性も特徴。操作は簡単で、スイッチを入れた後は右側の手元にあるコントローラーを進みたい方向に傾けるだけで動いてくれる。傾き加減で速度も調整でき、スピートをさらに上げたい場合は左側にあるギアで3段階に分けた速度調整ができる。

 BluetoothでiPhoneと接続することもでき、専用アプリを通じて細かい速度設定や遠隔操作も可能だ。自分好みの速度を設定しておけば、使う度にその速度で移動できる。リモートコントロール機能を使えば、降りた後にWHILL Model Aを車のトランクに載せたり、隅に寄せたりなどの操作が可能だ。

 また、WHILL Model Aが従来の車イスと違うのは「走破性」と「小回り」両方を備えている点にあるという。

 WHILLの掘出志野さんによれば、今までの車いすは「小回り」がきくものは走破性がなく、走破性があるものは小回りがきかない──といった具合に、それぞれを両立させることが難しかったという。

 WHILL Model Aは独自開発した24個の小さいタイヤで構成される前輪タイヤによって「小回り」を実現させ、四輪駆動によって7.5センチメートルの段差も乗り越えることができる高い「走破性」も備えた。車幅60センチメートルとコンパクトなため、細い路地、でこぼこ道など悪路の走行も問題ないという。

photo コントローラー1つで自由に動ける。アームや背もたれの角度も自分好みに調整でき、乗り心地は快適
photo 24個の小さなタイヤで構成された前輪タイヤが小回りを実現

 これまで車いすは福祉器具という位置付けだったが、WHILL Model Aは「誰でも使えるパーソナルモビリティ」としてその既成概念を変えていくという。

 「いかにも“福祉器具”っぽい車いすに乗ることに抵抗感を覚える障害者の方は多い。WHILL Model Aによって“車いすは障害者が乗るもの”というイメージを変え、健常者も同じように車いすをパーソナルモビリティとして楽しんでもらいたい」(掘出氏)

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -