出世する人は、数年先の「あるべき姿」を見ている銀座で学んだこと(4/4 ページ)

» 2015年12月14日 08時00分 公開
[桃谷優希ITmedia]
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仕事道具は“相棒”

 Cさんは、30代前半のころに出張先の海外で出会ったロレックスに一目ぼれ。しかし、当時の月収では到底足りず、預貯金のほとんどをはたいてしまうほど高価なモノだったそうですが、Cさんは“清水の舞台”から飛び降りる思いでそれを手に入れたのです。

 「1年後には必ずこのロレックスを月収で買える役職になろうと決意した。だから、ほら」と見せてくれた時計は、今もキレイなまま、刻を刻み続けていました。

 「他にも時計はいくつも持っているけれど、やっぱりコレだよ。買った当時は、お茶漬け生活が2カ月も続いたけれど、そのおかげで仕事もがんばれた。いいモノは10年、20年経っても変わらず使える。でも、人間には考える頭があるから、時代に対応しながらさらにいい仕事をしていかなければいけない。そのためには仕事道具、つまり、自分の“相棒”は、1年ごとに見直して変化を付ける。その1年の間に、きちんとカバンや靴のメンテナンスは行う。これが仕事の成果につながるんだよ」と、笑いながらおっしゃいました。


 ビジネスパーソンの頂点に登り詰める人たちは、1年後や2年後の「自分の姿」を想像してお仕事をされているようです。師走の忙しさに、体だけでなく、身近な“相棒”たちも疲れきっているでしょうから、年末年始の休みにメンテナンスをしながら、2015年の自分の成長を振り返るのもいいかもしれませんね。

桃谷優希氏のプロフィール:

 1988年10月16日大阪府生まれ。16歳のときに処女作『デリンタ(悪魔の子)と呼ばれた天使たち』(文芸社)でデビュー。このほか『国民の声』(文藝書房)に寄稿、『罪追人』(文藝書房)、今春『赦れる天秤』を刊行予定。

 京都ノートルダム女子大学卒業後、北新地のクラブへ。クラブ「城」閉店後、銀座に移籍。銀座40周年の老舗「クラブセントポーリア」でナンバーワンの座を手にして、その後26歳の誕生日に某有名店のママに就任。


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