安藤美姫はよく批判されるのに、なぜ“売れっ子”なのか赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2015年12月17日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]
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生き残っていく新たな術となるのか

 何よりも特筆しなければいけないのは、嫌悪感を抱かれている人たちから“悪女”のイメージを植え付けられていることを安藤さん本人が気に留めて落ち込むわけではなく、むしろ逆に強気になって開き直っている点だ。

 2015年1月1日に安藤さんが愛娘と交際相手のフェルナンデスの3ショットを自身のインスタグラムで公開し、賛否両論の論争を巻き起こしたのは記憶に新しい。ところが彼女はその後、この時に起こった自らへの批判的な声に対して同インスタグラム上で「私の事が心から嫌いなのであれば見なければいいし、気にしなければいいのではないでしょうか?」と痛烈な皮肉を述べると「でもこんな風にコメントするという事は、どこかで気になっているから。そしてあなたが何か幸せではないからだと思います。“HateとLove”って実は同じ」「私の人生は私のもの。あなたのものではありませんから。あなたはあなたの人生をまず見て幸せになってください」などとも綴り、大きなインパクトを与えた。

 安藤さんの「私の事が心から嫌いなのであれば見なければいいし、気にしなければいい」という主張は正論だ。ところが彼女を嫌っている人の大半は本音としてシャクに触る存在であるはずなのに、ついどうしても気になってスルーできずに逐一反応してしまう。それが開き直った彼女の強みであり、各方面からオファーがかかる売れっ子となる秘けつなのかもしれない。フィギュア界の有力OGが選ぶ道のりは群雄割拠の現代社会において生き残っていく新たな術となるのか、少なからず興味津々だ。

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