昨季は嫌われていたのに、いかにして「名将」になったのか 広島カープの緒方監督赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2016年09月08日 07時11分 公開
[臼北信行ITmedia]
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“緒方マニュアル”をヒントに

 一時は断崖絶壁に追い込まれてブーイングを浴びせられていた指導者が心を入れ替えれば、周囲の支持率が集まって評価も一変する。そういう成功例を緒方監督は、しっかりと身を持って証明した。

 今や広島カープを再建させた「名将」として持ち上げられている緒方監督にも、実は先に触れたように再三に渡ってダメ出しを受けていた暗い過去があったのだ。世のビジネスパーソンの中にも「どうしたら部下の信頼を得ることができるのだろうか」と悩んでいる人がいると思う。

 そういう方々にはぜひ、この“緒方マニュアル”をヒントにしていただきたい。「どうせオレは嫌われている」「自分には上に立つべき資質はない」などと諦めて投げやりにならず、部下に対する自らのスタンスと接し方を変えれば逆転のチャンスはまだまだ残されているのである。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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