マイアミ・マーリンズのイチロー外野手が歴史的偉業を達成した。8月7日(現地時間)にコロラド州デンバーで行われた敵地ロッキーズ戦に「6番・中堅」で8試合ぶりに先発出場すると、7回の第4打席で右翼フェンス直撃の三塁打を放って史上30人目となるメジャー通算3000本安打に到達。
16シーズン目での偉業達成はあのピート・ローズ氏(フィラデルフィア・フィリーズなどでプレー)と並んで史上最速タイ、三塁打での記録到達はポール・モリター(現ミネソタ・ツインズ監督)に次いで2人目となった。そして、この三塁打によって日米通算の三塁打数を116本とし、福本豊氏(元阪急ブレーブス)の日本記録も更新した。
実に感動的な場面だった。偉業を成し遂げた三塁ベース上のイチローに、三塁側ベンチからマーリンズのチームメートたちが駆け寄ってきて祝福。敵地ながらもクアーズフィールドの観客は総立ちでスタンディングオベーションを送り、その万雷の拍手と大歓声にイチローもヘルメットを取って応じた。
そしてすでに塁上でも目に光るものがあったイチローは本塁生還後、ベンチに戻るとサングラス越しで戦況を見つめながら頬に涙を伝わらせ、さりげなく拭った。これまで数々の金字塔を打ち立てた際にもポーカーフェースを貫いたレジェンドが、試合中に初めて見せた男泣き。試合中継でもテレビカメラにこの様子が映し出され、ネット上でも大きな感動を呼び起こした。
その主役は試合後、クアーズフィールドで大勢の報道陣が集まった会見に姿を見せた。ここでも笑顔であったり、時に目頭を熱くさせたり……。そんなイチローの会見内容については、すでにメディアで見聞きしている人も多いと思うが、余りにも素晴らしいコメントが多かったのでその一部を掲載したい。
「イジメ」「逆風」に屈しなかったイチローのスゴさ
イチローが「日本人のアイデンティティー」にこだわる理由
“ハンカチ王子”斎藤佑樹の人気はなぜ凋落したのか
なぜ斎藤佑樹は“おねだり王子”になったのか
何が起きていたのか? 清原和博容疑者が古巣・巨人を「震撼」させていた
野球評論家の張本勲氏は、なぜ失言を繰り返すのか
重くなったのに、なぜ軽く感じるのか 売り子が背負うビールサーバーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング