不人気を招いている最大の原因は、2015年11月に行われた国際大会「世界野球プレミア12」で犯した“黒歴史”とも言える大失態にある。同大会にはホスト国として参加したものの、その小久保監督率いる侍ジャパンは優勝候補筆頭に挙げられながら結局は3位止まり。特に3点リードを保ちながらも9回に4点を入れられ、歴史的な逆転負けを喫した準決勝・韓国戦については小久保監督の采配ミスが各方面から厳しく糾弾された。
この小久保バッシングが1年経過した今もほとんど衰えていないことはネット上を見ても一目瞭然で、これには前出の民放局ディレクターだけではなく侍ジャパンを運営するNPBエンタープライズの関係者も一様に頭を抱え込んでいる。その中からは次のような本音と分析が出ていた。
「まさか、ここまで嫌われ続けるとは正直思わなかった。さすがにWBC開催までには反小久保ファンのシュプレヒコールも沈静化して、世の中全体が応援ムードになると思っていたが……。ネット上を中心にここまで小久保バッシングの勢いが衰えないとなると、侍ジャパン全体にも嫌なイメージが植え付けられてしまう危険性がある。だから、そう考えればWBCが近いというのに注目や期待値がいまひとつ上がらないのも無理はないのかもしれない」
どうやら関係者たちも小久保監督の不人気ぶりには完全にお手上げ状態のようだ。とはいえ、自業自得の面もある。こうした厳しい立ち位置にある侍ジャパン指揮官の現況を招いた責任はNPB側にもあるからだ。
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