「私自身、いつも全てに満足した状態で働いていたわけではありませんでした。パートナーとして働いていた時期、店長をしていた時、エリアマネジャーになってより多くの社員やパートナーさんに関わるようになってから……。それぞれの時期において、自分の体験や仲間の声を元に『もっとこうした方がいいんじゃないか?』『こうしたいよね』と思うことがいろいろあったんです。私は正直、スープストックトーキョーは『人』の部分が弱いと思っていた。人材開発部を作ったことで、そこを強くするにはどうしたらいいんだろう、と考えました」(江澤さん)
分社当時、江澤さんが一番の課題と捉えていたのは、「みんなが仕事を楽しみきれていない」ということだった。同社は「世の中の体温をあげる」という企業理念を掲げているが、江澤さんは「みんなの体温が下がっている」と感じていたのだという。
「何のために『Soup Stock Tokyo』があるのか? みたいなところがスタッフに伝わりきっていないのが、体温が下がっている理由なのかな、と思いました。だから自分たちが立ち返る場所、達成したいこととして『世の中の体温をあげる』というのを何度も語り、それによって社員やパートナーさんが『あ、自分たちの仕事ってそのためなんだ』と気付いてもらえるようにしなければいけないと考えたんです」(江澤さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング