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鉄鋼・金属業界の「残業が少ない企業」ランキング 2位は古河電工 1位は……早めに帰りづらい部署も

» 2018年10月26日 13時04分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 鉄鋼・金属業界の中で残業が最も少ない企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査した結果、1位は昭和電工で月23.6時間だった。社員からは「繁忙期には残業が多くなるが、慢性的に続くということはなかった」との意見が出た。

 その他には「残業は月30時間弱程度。残業代は全て支給される。フレックスタイム制を活用し勤務時間を調整でき、休日出勤した場合は代休が取れる」と、労務管理体制に満足する声が寄せられた。

photo 昭和電工の公式Webサイト

 2位は古河電気工業(月24.8時間)。「ICカードなどで出退勤が管理されている。『36協定』があり、水曜日は全社定時退社日。工場勤務の場合、祝祭日は勤務することになるが夏季・冬季にまとめて休業日が指定されている」といい、過剰な残業はないという。

 3位は神戸製鋼所(月25.5時間)。「機械部門では2014年度から、全社では16年度から午後7時以降の残業は原則禁止になった」「深夜までの残業はやりづらい雰囲気だ」など、改善途上であるとしつつメリハリをつけた働き方ができるようになってきたことに対する評価が集まった。

 4位は日立金属(月26.4時間)。「働き方改革として有休取得の奨励や残業削減に取り組み、以前よりは改善されてきている」と評価する声があった一方で、「(退社時間は)遅いのが当たり前となっている部署は帰りづらく大変そうだった」という意見もあった。

 5位は三菱マテリアル(月36.0時間)。「課長級以上の管理職や20代の社員には残業や休日出勤はほとんどない」「残業は削減していこうという風潮。有休もどんどん取得しようという流れで、繁忙期以外の時期には積極的に休みを取得するよう促される」という。

photo 鉄鋼・金属業界の「残業が少ない企業」ランキング(=グローバルウェイ調べ)

 調査は15年4月1日〜18年3月31日に実施。『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「鉄鋼」「非鉄金属」に記載があり、「キャリコネ」に正社員として登録しているユーザーから給与・残業情報が20件以上寄せられた企業を対象にランキング化した。

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