土肥: 当初の仮説がなかなか当たらない。となると、店頭に並んでいる商品を入れ替えているのでしょうか?
大石: どんどん入れ替えています。外国人観光客がたくさん来られるので、そうした人たちに好まれそうな商品をじゃんじゃん並べる。とにかく仮説が当たらないので、とりあえず販売してみて、売り上げの数字が悪ければ、すぐに入れ替えるといった流れですね。
土肥: そのスパンは?
大石: 1週間販売してみて、厳しい数字が出てくれば、すぐに入れ替えるようにしています。
土肥: え、たったの1週間? でも、10日後に売れるかもしれない。
大石: いえ、それではダメ。10日待てば売れるかもしれない、と考えていたら、何もできなくなる。じゃあ、次は20日で、次は1カ月で……といったサイクルで考えると、あっという間に1年がたってしまいますからね。大きい店舗であれば、もう少し長いスパンで考えることもできるかもしれませんが、ここは違う。店頭に同じ商品ばかり並んでいれば、お客さまは飽きてしまうかもしれません。そうなってはいけないので、タイムリミットを決めて「これはダメだ」と判断したモノは、どんどん入れ替えていかなければいけません。
土肥: オープン前の仮説は3割ほどしか当たらなかった。そして、1週間ほどの実績を見て、ダメなモノはどんどん入れ替える。となると、当初販売していたモノで、いまも残っているのはどのくらい?
大石: 半分もないです。オープン当初、食品しか販売していませんでした。菓子と青果を中心に売っていたのですが、売り上げがあまりよくないモノについては、どんどん入れ替えました。その後、非食品の化粧品やカー用品、家電などを販売することに。いまは食品7割、非食品3割といった感じ。ただ、まだまだ検証している段階なんので、今後もどんどん入れ替えます。
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