星野氏は「ワクチン接種のスピードを早め、国内の状況を改善する必要がある」と前置きしつつ、各国の接種状況を鑑みると今年9月から徐々にインバウンド需要が戻り、23年には100%まで復活するという独自予測を示した。
今後の旅のトレンドとしては、「一人旅」「絶景を楽しむ旅」「ペット旅」「リベンジ旅」「ワーケーション」「家族のずらし旅」などを挙げた。
「コロナ禍では子どものゲーム漬けが問題になっていることもあり、大自然に触れる旅のスタイルが求められると予想します。また、旅先での出会いを楽しむ一人旅やペットと訪れる旅、リベンジ帰省旅や卒業旅行に加え、柔軟なワークスタイルが浸透したことによる平日の家族旅行も増えるのではと思っています」(星野氏)
同社では、ダイナミックな雲海が鑑賞できる「星野リゾート トマム」の雲海テラスリニューアルや、眼前に海が広がる「リゾナーレ小浜島」での絶景会場ビアガーデンの開催を今夏に予定。さらに一人旅やペット旅の提案強化、JR東海とのコラボレーションによる「リゾナーレ熱海」での「家族のずらし旅」を実施するという。
続けて、星野氏は今夏にGo To トラベルキャンペーンが再開されるとの予想から、以下のとおり独自の5つの提言を示した。
(1)対象者は「ワクチン接種者」とする
(2)補助率を下げる
(3)補助率の段階的な低減をしない
(4)3日以上の連休は対象外とする
(5)土日と平日の価格差をつけない
「この提言はシンプルで運用しやすい、また経済効果を得られる範囲に留めるべきという意思に基づいています。補助率は現在の35%を20%に下げて上限を8000円とし、クーポン券は一律2000円にして配布する(割引上限1万円)ことを提案します。ワクチン接種者を対象とするのは接種促進や現場スタッフの安全確保、そして感染状況に左右されず継続的に実施できるようにとの狙いからです」(星野氏)
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