「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。
サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!
カシオ計算機の腕時計といえば「G-SHOCK」や「OCEANUS」などを想像する人が多いと思うが、一部のモデルについてファンから「チープカシオ(またはチプカシ)」と呼ばれていることをご存じだろうか。とはいっても、同社のカタログに「チープカシオ」と書かれた時計はない。SNSを中心に広まった愛称で、「チープ=安い」といった意味が含まれている。つまり、カシオが販売する腕時計の中でも、低価格帯の商品を指しているのだ。
自然発生的に生まれたネーミングということもあって、同社の営業担当者が「チープカシオ、持ってきました♪」と言うことはできず。低価格の時計はグルーピングができていなかったので、「分かりやすく伝える」ことが難しい場面もあったそうだ。このままではいけないということで、同社は2021年7月に「CASIO Collection」(希望小売価格2200〜1万4850円)を立ち上げ、“無所属”の時計を枠にはめた。
たくさんの時計をわけわけ(注:大阪弁)したことで、どのような結果が出ているのだろうか。発案者の畠弘紀さん(営業本部)と片山文章さん(同)に話を聞いた。
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