フリーランス活用企業、6割が「満足」 一方9割が「課題」

[季原ゆう，ITmedia]

　企業のデジタルプロダクト開発支援などを行うLbose（熊本県熊本市）は、一都三県（東京、神奈川、千葉、埼玉）のフリーランス活用経験のある企業担当者を対象に、「企業のフリーランス活用実態調査」を行った。その結果、64％がフリーランスの仕事に満足と回答し、78％が今後もフリーランスに依頼したいと考えていることが分かった。

フリーランスに仕事を依頼してみて、満足しているか（出所：リリース）

これからもフリーランスに仕事を依頼したいか（出所：リリース）

　フリーランスの仕事に「満足」と回答した理由には、「専門性も高く、期待以上の仕事をしてくれた」「自社でまかなえないスキルの持ち主を、必要な時だけ確保できた」などの意見が挙がった。

　一方、「不満足」と回答した理由には「複数のフリーランスを活用する場合、人材のスキルにかなりばらつきがある」「スケジュール通りの納期だが、依頼側の意図までくみとってもらうことが難しかった」などの声が挙がった。

フリーランスに業務を依頼しようと思った理由（出所：リリース）

　フリーランスに依頼しようと思った理由について尋ねると、「短期的な人手不足」が35.5％で最多となった。次いで「外部の専門性を取り入れるため」（34.0％）、「正社員採用が難しいため」（26.8％）となった。

依頼するフリーランスを選ぶ際に重視するポイント（出所：リリース）

　また、フリーランスを選ぶ際に重視するポイントの質問では、「スキルのマッチ度」が45.3％で最も多く、「スキル・専門性の高さ」（35.5％）、「コミュニケーション能力の高さ」（35.0％）が続いた。

仕事を依頼する上で感じる課題（出所：リリース）

　フリーランスに仕事を依頼する上でどのような課題があるかの質問では「社内での手続きや契約が煩雑」（25.5％）、「現場にフリーランスの決定決済権限がない」（23.8％）、「優秀なフリーランス探し」（22.8％）が上位にあがった。

フリーランスに依頼したことのある業務（出所：リリース）

　最後に、いままでフリーランスに依頼したことのある業務について尋ねると、「単純作業系業務（エクセル入力、簡単な仕訳業務など）」「Web制作業務（コーポレート、LPページなど）」が共に28.0％で最多となった。

　調査は、一都三県在住のフリーランス活用経験のある企業担当者400人を対象に実施した。調査期間は10月8〜9日。