インテルでは、コストパフォーマンスの点からも、HPC分野ではデュアルプロセッサのラックマウント型マシンの需要が高いとみており、今回の新製品発表でも、Itanium 2 DP 1.6GHz/3MバイトL3キャッシュ(533MHzフロントサイドバス)、同1.6GHz/3MバイトL3キャッシュ(400MHzフロントサイドバス)を追加している。
インテルの発表と同時に、NEC、日本ヒューレット・パッカード、日立製作所、日本ユニシスらが新しいItanium 2サーバを発表した。NECと日立が発表したブレードサーバは、通常版のItanium 2プロセッサを採用しているものの、低電圧版のItanium 2 DP 1.3GHz/3MバイトL3キャッシュもインテルでは用意している。
「消費電力は、デスクトップよりも少ない、62ワットに抑えられている」とデイビス氏。
かつては普及の大きな障害といわれていたISVの対応も大きく前進している。対応アプリケーションは昨年から2倍となる2100へと拡大した。
こうしたソリューションの充実に伴い、フォーチュン誌グローバル100のうち40を超える企業がItaniumを採用、日本国内においてもJR東日本情報システム、コープネット、カシオ計算機、損保ジャパンが事例として紹介されている。カシオではSCMにItaniumベースソリューションを採用し、かつては3時間以上かかっていた計算をわずか数秒に短縮できたという。
しかし、SOE構想を支える要素技術やその革新は、彼ら1社で提供できるものではない。
デイビス氏は、SOE構想を支える革新として、以下の5項目を挙げた。
「サービス指向エンタープライズ構想を推進していくには、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、システムインテグレーター……、さまざまなパートナーと共生するエコシステムが必要だ」とデイビス氏。
この日のIntel Solutions Dayでも、マイクロソフト、日本オラクル、SAPジャパンの3社を基調講演に招き、パートナーシップの重要性を強調した。
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