EUのMS是正措置執行、結論はクリスマス前に

NovellとCCIAと和解したMSだが、EUにおける是正措置審判は引き続き行われ、結論は12月に出される見込みだ。(IDG)

» 2004年11月26日 09時48分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoft広報が11月25日に語ったところによれば、Microsoftの是正措置を担当する欧州連合(EU)判事は、MicrosoftがNovellと著名な業界技術団体との間で和解を成立させたにもかかわらず、引き続き両者の意見を考慮するつもりだという。

 この訴訟に近い情報筋によれば、EUの第一審裁判所の判事であるボ・ベスタードルフ氏は、欧州委員会がMicrosoftに課した反競争的行為の是正措置に関し、執行猶予を認めるかどうかについて、クリスマス前に決定を下す予定だという。

 Microsoftの弁護士、原告、委員会の代表が25日にルクセンブルクで行った話し合いで、この進展があったという。話し合いは30分も続かなかったが、その中でベスタードルフ判事は原告、被告に対し、NovellとComputer and Communications Industry Association (CCIA) が10月にMicrosoftと和解したことで主張を撤回するつもりかどうかを尋ねた。その場合、NovellとCCIAは本件を取り下げることになる。

 「NovellとCCIAの主張は記録に残すべきだとの点で会議に出席した全員が賛同し、Microsoftもそう述べた」とMicrosoftの広報担当者は会議出席後、語った。「NovellとCCIAとの和解は、今後の業界における関係にフォーカスされたものだ」と担当者。

 「当社は判事の決定を望んでおり、さらに重要なことだが、より広範囲な審判に進みたいと考えている」とMSは述べている。

 裁判所の公式筋も、NovellとCCIAの主張と文書が本件の証拠として引き続き採用され、撤回はされないと認めた。

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