月刊「XOOPSコミュニティ通信」――2月号dev blog/CMS

XOOPS日本公式サイトの登録会員数が1万超。ますます活発なやり取りが行われる場として、同コミュニティでは新たな応用事例情報が交わされている。1月にトピックとなったのは、サイトマップの自動化。モジュール実装で動的に表示可能なものだ。

» 2005年02月08日 11時30分 公開
[坂井 恵,ITmedia]

 みなさん、こんにちは。1月もXOOPSコミュニティは元気いっぱいでした。XOOPS日本公式サイトフォーラムには、1カ月間で2000を超える発言が寄せられています。

1月18日、公式サイト登録ユーザー1万を突破

 XOOPS日本公式サイトの登録会員数が1月18日、ついに1万人(登録)を超えました(XOOPS日本公式サイト参照先)。2002年1月に日本公式サイトがオープンしてからほぼ3年間。多くの人に支えられながらXOOPSが成長してきた事実がこの数字に顕れているようで、ひとりのXOOPSファンとしていっしょに歩んできた立場からも、とてもうれしく思います。

 多くの方が XOOPSに注目し、幅広い分野での利用をするようになりました。必ずしもXOOPSが最適だとは思えないシーンでの利用を目にすることもありますが、この便利なツールを、「楽してたのしむ」ために、適材適所で利用できればと願っています。

 フォーラムの話題から注目したものを、4つ紹介しましょう。

韓国語言語パック公開

 XOOPS 2用の韓国語言語パックを作って公開された人がいます(XOOPS日本公式サイト参照先)。折からの韓流ブーム。韓国語サイトでもXOOPSがいっそう広がっていくとよいですね。

AIM、YIMってなに?

 XOOPSには、登録ユーザーのプロフィール情報を登録、閲覧する機能が実装されています。このプロフィール情報の画面に、「PM、ICQ、AIM、YIMという欄があるけど、これは何?」という質問がありました(XOOPS日本公式サイト参照先)。

 使い慣れた人には当たり前のものでも、普段このようなメッセンジャーを使わない人にとって、略称は分かりにくいものですね(略称の意味が分からなかった人は、リンク先の発言を参照してください)。

仙台市民コミュニティサイト『仙台カフェ』

 継続的な講習会開催などで精力的な活動を続けている「東北XOOPS」が市民コミュニティサイト『仙台カフェ』を構築したことの紹介の投稿です(XOOPS日本公式サイト参照先その1XOOPS日本公式サイト参照先その2)。

 『仙台カフェ』は仙台市役所と仙台商工会議所の共同プロジェクトで、この手のサイトとしては珍しく双方向のコミュニケーションを取っているのが特徴です。

フォーラムでもっとも沸いたのは、「サイトマップ作ってみましたっ!」

 なんといっても1月のフォーラム書き込みの中でもっとも反応のあったのが、このスレッドでしょう(XOOPS日本公式サイト参照先)。

 XOOPSで作られたサイトの「サイトマップ」を表示してくれるモジュールです。サイト構成が変更されたら即、表示にも反映されるのが特徴であり、一定規模以上のサイトを構築する人にとってはとても便利なモジュールになると思います。

 サイトマップに表示されるためには各モジュール側でサイトマップモジュール用のプラグインを用意することが必要ですが、短期間に多くのモジュール開発者がプラグインを提供したことからも、サイトマップモジュールへの期待の大きさが分かります。

 まだ「人柱版」と呼ばれる開発途上のバージョンですが、まもなく正式リリースされる見込みです。

2月のイベント情報、デブサミ 2005

 月刊「XOOPSコミュニティ通信」――1月号でも案内した「デブサミ2005」こと「Developers Summit 2005」が2月3〜4日の2日間行われ、これに先だって1月28日には「打合せと称した突発ミニオフ」が開催されました(XOOPS日本公式サイト参照先その1XOOPS日本公式サイト参照先その2)。急にもかかわらず6人の有志が集まり、終電近くまでさまざまな情報交換が行われました。

 デブサミ 2005での詳細は、次回の3月号で紹介する予定です。

2月のイベント情報、オープンソースXOOPS 2005が岩手で

 毎度お馴染みの「東北XOOPS」が今年もセミナーを開催します。今年第1弾として、岩手県での開催がアナウンスされています(XOOPS日本公式サイト参照先)。

 この記事で前述した『仙台カフェ』の構築秘話なども聞けるようです。

ミニTIPS「使用中のテンプレートを調べる」

 構築サイト内で各部分の詳細な見ばえを変更する場合、XOOPSでは「テンプレート」という仕組みを使います。

 テンプレートは、ページ上の表示個所によってたくさんのファイルに分かれているため、どの部分を変更すると目的の表示に影響があるのかが分かりづらい部分があります。標準モジュールについては筆者の『XOOPS入門』巻末に一覧を掲載していますが、本書を持っていない人や、標準モジュール以外について知りたい場合には、名前から想像するしかありません。

 そんな時には、こんな方法が便利です(XOOPS日本公式サイト参照先)。管理メニューからブロック管理画面を表示し、知りたいブロックの「編集」ボタンをクリックします。そこに「テンプレートを編集」というリンクがあれば、それが目的のテンプレートです。

 また、ブロック以外のものも含めた全体の情報は、各モジュールに含まれる xoops_version.php で、$modversion['templates'][][] の値を見れば分かります。どちらの方法も知っておくと便利でしょう。

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