MSとSAP、OfficeとmySAP ERPの連携ツールを共同開発

Microsoft OfficeからSAPのエンタープライズソフトを直接操作できるようにする連携ツール「Mendocino」がSAPのユーザーカンファレンスで紹介された。

» 2005年04月26日 18時05分 公開
[ITmedia]

 一度は合併も検討したMicrosoftとSAP、その2社が共同で企画、開発を行ったソフトウェア「Mendocino」(コード名)が4月26日、発表された。Mendocinoを使うことで、SAPのエンタープライズ向けソフトウェアがMicrosoft Officeからアクセス可能になる。

 この発表は、4月26日から28日までデンマークのコペンハーゲンで開催中のSAPユーザーカンファレンス、SAPPHIRE '05で行われた。

 MendocinoはMicrosoft OfficeとSAPのmySAP Enterprise Resource Planning(mySAP ERP)を結び付ける製品で、時間管理、旅費管理、経費管理などのSAPのプロセスを、Officeから直接操作できる。Microsoft Exchange ServerとSAP製品を同期させ、SAPの情報をMicrosoft Excelから引き出し、Office InfoPathフォームからデータを提出することが可能となる。

 SAPによれば、Windowsで動作しているSAPのインストール数は4万6000以上で、ほかのプラットフォームすべての合計を上回るという。また、新規SAPインストールの3分の2近くがWindows版だという。

 Mendocinoは2005年第3四半期から一部顧客向けに早期提供される。SAPとMicrosoftは互いの製品、Microsoft OfficeとSAPのビジネスプラットフォームを組み合わせたエンタープライズソリューションを2006年から販売開始する。

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