SEもEnglish(2)――「相手の話を遮ぎる、相手の話の流れを変える英語」Keri's Business English Clinic

2回目は「相手の話を遮ぎる、相手の話の流れを変える」がテーマ。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

» 2005年05月16日 00時17分 公開
[光藤京子,ITmedia]

 さて、2回目の今回は、相手のトークが冗長だったり、意見が違うときに、どうやってスムーズに会話を自分の望む方向に持っていくかがデーマです。多弁な外国人で、早口で自分の論理を展開することを得意としている人々を相手にするときは、こちらが話し出すタイミングを掴むのは意外と難しいものですね。

 これから、いくつかの「上手に会話に割り込むための英語」をご紹介しますが、それらを使う際には、もちろん状況を見ることが大事なのは言うまでもありません。概して自分の意見を言わずにはいられない積極的なアメリカ人も、相手が顧客、または上司や偉い人の場合、一応相手の発言を聞いてから自分の発言を開始するのを礼儀と心得ています。

 では、相手に失礼にならぬよう会話に割り込むときには、単刀直入に、Excuse me, but I don't agree with you on that point.とストレートに入る場合もあれば、一応、社交辞令的なフレーズ(今日はそれらをメインにご紹介しますが)を述べてから本題に入るリスクの少ない場合など、実際の現場では様々なケースがあります。

 まず、スムーズに相手の会話を遮る言い方としては、次のようなものがあります。これらを冒頭で述べるだけで、品や知性のある人だと相手は思いますので、後に続く皆様のargumentもきっと上手くいくはずです。

Excuse me, but may I interrupt?

Excuse me for interrupting you.

May I say a few words?

Can I talk(speak) for a moment?

Would you mind if I spoke for a minute?(これはかなり丁寧)

 また、相手の言い分に異議を唱えるときも、いきなり反対するのではなく、欧米人は多くの場合、まず相手に多少の理解や共感を見せてから本題に入るケースが多いようです。

 よく使われる表現としては、I know what you are saying.と相手に共感を示してから、But I don't quite see it that way.(私はちょっと違う意見です)と持っていくと相手に与える不愉快度を軽減することが出来ます。また、単刀直入に言う時でも、I'm afraid I have to disagree with you.と言うと、トーンダウンする気がしませんか?

 最後に、自分が話していて相手が無理に遮ろうとする場合、それを阻止する時には、Let me finish. というのが最もポピュラーですが、ビジネス英語を教えるアメリカ人によると、Please hear me out.も使い勝手がよいそうです。「お願いだから最後まで聞いて!」というニュアンスですね。ビジネスの現場では、無礼に会話に割り込んでくる外国人も多いので、その時はこれらの表現で対抗しましょう!


 この記事は、メールマガジン「B-zine」の内容を新たに加筆して掲載しています。 

光藤京子(みつふじきょうこ)


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