日本のバックアップの遅れを取り戻せ、シマンテック

シマンテックは、「バックアップコンサルティングサービス」を開始すると発表した。バックアップソフトの新版「NetBackup 6.0」を中心に据え、コンサルティングサービスを強化する。

» 2005年09月13日 17時53分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 シマンテックは9月13日、「バックアップコンサルティングサービス」を開始すると発表した。今月6日に発表したバックアップソフトの新版「VERITAS NetBackup 6.0」を中心に据え、コンサルティングサービスを強化する。

雨宮吉秀氏 ベリタスソフトウェア(シマンテックグループ)プロダクトマーケティング部マネジャーの雨宮吉秀氏

 「日本のバックアップを変える」――コンサルティングサービス強化に当たり、ベリタスソフトウェア(シマンテックグループ)の雨宮吉秀氏(プロダクトマーケティング部マネジャー)は意気込む。というのも、日本の企業は長きに渡ってストレージ管理の課題として、「バックアップの効率化」を一番に挙げ続けている。同社のNetBackupは異種OSや異機種のストレージシステムに対応した統合バックアップ製品として進化してきたが、日本企業はこれら機能を生かしきれていないからだ。新バージョンのNetBackup 6.0では、さらにスケーラビリティなどが増しており、これを日本のマーケットでも十分に生かしてもらえる施策が必要だった。

 同社が2005年度に調査したところ、バックアップサーバが実際にバックアップしているクライアントの数はワールドワイドに比べ、圧倒的に少ない。「ワールドワイドでは1台平均13〜14台だが、日本は平均2〜3台。自分自身をバックアップしているだけという場合が多い」(同氏)という。

 これら状況を鑑み、これまで提供した来た「システムデザイン」「インプリメンテーション」のコンサルティングサービスに加えて、新たにバックアップ統合のための必要となる事前のアセスメント/ポリシー策定支援、運用段階でのアフターフォローサービスをメニュー化。「バックアップコンサルティングサービス」として体系化して提供する。また、メニューをパーツ化することで、パートナー各社との協業によるサービス提供を可能にした。

 サービス開始は10月1日から。価格は、アセスメントサービス、デザインサービス、インプリメントサービスの3メニューが100万円から、アフターフォローサービスは20万円から。年間20案件を目標に展開していく。

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