ディスクベースのバックアップ/リカバリ機能を強化、VeritasのNetBackup 6.0VERITAS VISION 2005 Report

米Veritasは米国時間4月26日、バックアップ/リカバリソフトの最新版「VERITAS NetBackup 6.0」を発表した。

» 2005年04月28日 06時59分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 米Veritas Softwareは米国時間4月26日、「VERITAS VISION 2005」の会場で、バックアップ/リカバリソフト「VERITAS NetBackup 6.0」を発表した。

ジェレミー・バートン氏 データマネージメントグループ担当上級副社長のジェレミー・バートン氏

 NetBackupは、同社のフラッグシップで、バックアップ市場で同社の名を高める原動力となっている製品。最新版の6.0では、ディクスベースのバックアップ/リカバリ機能が強化されたほか、電子メールアーカイブソフト「VERITAS Enterprise Vault 6.0」との統合が図られるなど、多くの新機能が盛り込まれた。

 6.0の特徴は、NetBackupを介して、ソフトやアレイベースの多様なスナップショット技術よってとられたデータコピーの管理を可能にした点。特に、Network Appliance(NetApp)のストレージデバイスとの機能連携が大幅に向上した。「NetApp NearStore」に対し、ブロック単位で変更点だけをバックアップする機能をサポート、同一のデータを重複して保存することがなくなった。また、エンドユーザーのクライアントから、NearStore上のバックアップデータを直接閲覧して、ドラッグ&ドロップでデータを簡単に復旧させることが可能になった。

 Webベースの管理/レポーティングツール「Operations Manager」を搭載し、専用の管理コンソールに頼らずWebを通じてインフラ全体のバックアップの一元管理を可能にした。

 Veritasでは、バックアップとアーカイビングの統合を目指しており、6.0から徐々に電子メール/コンテンツアーカイブソフト「VERITAS Enterprise Vault」との連携が図られてきている。

 データマネージメントグループ担当上級副社長のジェレミー・バートン氏は、「バックアップはシステム保護のためのデータ。一方、アーカイブは長期保存用で、早く見つけ出せる機能が必要」と違いを話す。特に米国ではSEC rule 17aやサーベンス・オクスレー法など規制強化の動きが激しく、メールをはじめ電子文書に対するアーカイビングを義務付けられており、バックアップだけでなく、アーカイブデータの管理も頭の痛い問題になっている。

 VERITAS Enterprise Vault 6.0では、Exchangeサーバに加え、Lotus Notes/Dominoに対応し、メッセージングシステムの90%をカバーできるようになったという。また、メッセージや電子文書を標準化されているHTMLとして保存することで、長期にわたった情報保管ニーズにも対応した。

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