シマンテックは、ジャパンエンジニアリングセンターを都内に開設した。高品質な製品を迅速に日本市場に投入していくのが目的の施設だ。
シマンテックは8月10日、ジャパンエンジニアリングセンター(JEC)を都内に開設した。合併したベリタスソフトウェアのストレージ関連ソフトを中心に、日本のローカルニーズに対応する高品質な製品の投入を目指す。
ベリタス社内に設けられた新生シマンテックのJECは、総面積250平米。米国本社と直接ネットワーク接続されている。マルチベンダーのサーバ、ディスクストレージ、テープ装置が設置され、そのリソースは現在、300CPU、ストレージ15Tバイトおよびサブシステムが15Tバイトの規模。
同社製品の日本語版の開発やシステム検証は、米国中心で行われてきたが、JECの設立により、これからは日本国内で行われることになる。また、米国本社のR&Dに日本市場の要求をフィードバックする機能も担う。「既に次期NetBackup 6.0日本語版のテストを行っている」と、JECのディレクターを務めるパー・A・ボーテス氏。
国内ベンダーやパートナー各社にとっては、市場に投入される前に新製品の技術、機能を知ることができるようになり、新ソリューションの開発、早期投入が可能になるなどのメリットが見込まれる。
今後は、パートナーのラボと接続してサイト間テストを行えるようにしていくほか、シマンテックのセキュリティ製品の検証も実施できるようにする。既にラボを拡張する予定もある。
同社にとって、アジア太平洋地域では中国のディベロップメントセンターに並ぶ、大規模ラボ施設。現在、10名のエンジニアが従事している。
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