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» 2006年01月25日 04時30分 UPDATE

Lotusphere 2006 Orlando Report:アクティビティを軸にした新しいコラボレーションの姿を描くIBM

Lotusphere 2006では、継続的な革新の証として「Activity-Centric Computing」にスポットライトが当てられている。同機能はHannoverに組み込まれるほか、Webブラウザ版も開発されている。

[浅井英二,ITmedia]

 「Activity-Centric Computing」──20年にわたりコラボレーション市場をリードしてきたIBMは、新しいコンセプトを掲げ、コラボレーションの将来を示そうとしている。

 1月22日にフロリダ州オーランドで本格開幕したIBM Lotusの年次ユーザーカンファレンス、「Lotusphere 2006」では、継続的な革新の証として「Activity-Centric Computing」(アクティビティ中心のコンピューティング)にスポットライトが当てられている。

 IBMのリサーチラボで生まれたActivityの機能は、すでにIBM Workplace製品(LotusphereではWorkplace製品群の新バージョンが発表)に「Activity Explorer」として組み込まれている。ビジネス上の目標を達成するために、「人」「コラボレーション」、そして「リソース」をつなぐのが「アクティビティ」だ。単に「プロジェクト」という言葉で置き換えても分かりやすいかもしれない。

 実際にビジネス上の目標を達成するためには、人と人がやり取りし、多くのドキュメントが成果物として生み出されたり、情報として参照されたりする。電子メール、インスタントメッセージング、データベース、ドキュメント、スプレッドシート、Webページ……。効率良く目標を達成するには、半端ではない大量の情報をオーガナイズし、いつでもメンバーが参照し、共有できるようにしておく必要がある。

 「電子メールの受信箱だけでなく、さまざまな情報をどうしたら効果的にオーガナイズできるか、それがリサーチの出発点だった」と話すのは、先端コラボレーションソフトウェアの開発を担当する上級ソフトウェアエンジニアのサミ・シャラビ氏。

shalabi.jpg 「Meeting Developer Lab」のフロアで話を聞いたシャラビ氏。Activity機能に関するオープニングキーノートのシナリオも彼が書いたという

 IBMでは、Activity Explorerの機能をNotesクライアントの次期メジャーアップグレードとなる「Hannover」(コードネーム)に組み込むほか、より広範な人たちに使ってもらうことを狙ったWebブラウザ版の「Activity Dashboard」も開発している。

dashboard01.jpg 初日のオープニングキーノートでもスニークプレビューされた「Activity Dashboard」。情報が更新されたアクティビティから順に上から表示されるという

オープンなRESTを活用

 初日のオープニングキーノートでもスニークプレビューされたActivity Dashboardでは、電子メールやチャットの記録をアクティビティにひも付けたり、既存のNotesドキュメントやWebページなども手間なくアクティビティにひも付けられるようになっている。タブによって自分が属しているチームのアクティビティや、自分に割り当てられているタスクを切り替えながら仕事をマネージし、必要な情報や人に自然にアクセスできる。もちろん、HannoverのActivityと同じアクティビティ・データベースを共有するため、オフィスではNotesクライアント、外出先ではActivity Dashboardをそれぞれ使い分けたり、社外のパートナーらにはActivity Dashboardを使ってもらうこともできる。

 「さまざまな情報をコピーしてくるわけではない。あくまでも参照情報を保存していく。しかも、REST(REpresentational State Transfer)のようなオープンな仕組みを利用している」とシャラビ氏。アクティビティに関する情報が追加されたときには、RSSやAtomのフィードによってノーティフィケーションを行う仕掛けも組み込まれている。

 これもリサーチラボから生まれたアイデアというが、ドキュメントやログに対して「タグ」を付け、後から容易に参照できるようにしている。

 情報に対してタグを自由に付けられるようになっているが、シャラビ氏は、「タイプの先読み機能を利用し、最も頻繁に使われているタグを先に表示するため、キーワードも自ずと収れんされる」と話す。

 なお、Activity Dashboardの開発は初期段階であり、単独の製品として販売されるか、あるいは別の製品にバンドルされるかは未定だという。

 現在、IBMのリサーチラボでは、Activity-Centric Computingをプロジェクトマネジメントに応用した「Activity Centered Project Management」も試作されているという。

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