3次元CAD機能を強化した「AutoCAD」新バージョン

オートデスクは、3次元CADの手法を取り入れたCADソフトウェアの最新バージョン「AutoCAD 2007」を発表した。

» 2006年03月02日 20時07分 公開
[ITmedia]

 オートデスクは3月2日、3次元CADの手法を取り入れたCADソフトウェアの最新バージョン「AutoCAD 2007」を発表した。

 AutoCADは、建築、土木、機械など、幅広い分野で利用されている汎用CADソフト。新バージョンでは特に3次元CADの機能が強化され、設計者が頭の中で描いたアイデアを、AutoCAD上で素早く形にすることができるという。

 具体的には、コンセプトデザインのためのツールを集約したインタフェース「ダッシュボード」により、マウス操作で、3次元化された設計データの形状の編集などを行えるようになった。また、「ソリッド」「サーフェス」といった3次元CADの手法を用いてモデルを容易に生成できるようになった。

 さらに、コンセプトモデルの中をカメラが移動し、景観がどのように変化するかを確認できる「ウォークスルーアニメーション機能」、手書き風のスケッチ表現や質感まで表現できる「レンダリング機能」により、より自由なアイデアの視覚化が可能という。

 こうして作成したコンセプトデザインのデータは、同社の「Autodesk Revit」や「Autodesk Inventor」といった3次元設計ツールで利用することも可能だ。

 AutoCAD 2007の価格は71万4000円で、3月中に出荷を開始する。オートデスクは同時に、画像管理ツールなどを加えた2次元作図アプリケーションの新バージョン「AutoCAD LT 2007」もリリースしている。

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