躍進を遂げるJBoss(3/3 ページ)

» 2006年06月14日 20時07分 公開
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 Seam 1.0の単純性を生かすことで、将来的にJBossのそのほかのSOA技術と、「Java Business Integration」を簡単に統合できるようになるとも、JBossは述べている。

 Seam 1.0には、EJBベースの開発機能やAJAXリモーティングレイヤー、アプリケーション状況の宣言的状態管理、ポータルインテグレーションなどが実装され、新たな種類のステートフルアプリケーションやプロセス主導型アプリケーションに対応しているという。

 JBossでは、SAASプロバイダーに適用する認定プログラムの拡張も進められている。同社の「Certified SAAS Program」は、JEMSを利用し、ソリューションとしての製品を開発および配信している企業をサポートするものだ。JBossは、複数のテストツールとパフォーマンスおよび互換性を確認する方法論を用いて、認定を行っている。SAASパートナーとして認定されると、JBoss ONを経由して、アクセス監視機能や管理機能を利用できるようになる。

 Success Factorsの最高技術責任者(CTO)のジェレミー・バウアー氏は、「われわれは長年にわたり、JBossのパートナーとして、当社のオンデマンドソフトウェアインフラストラクチャでJEMSをサポートしてきたので、JBossの認定を受けることには大きな価値があると考えている」とする声明を発表した。

 フルーリ氏は、「JBoss Web」プロジェクトをはじめとする、現在進行中のさまざまなプロジェクトに関してもコメントしている。「JBoss Webプロジェクトは、APR(Apache Portable Runtime)が備えている高いパフォーマンスと、TomcatのJava管理性を組み合わせ、新たなWebサーバを開発するという取り組みだ」(フルーリ氏)

 同氏によれば、JBoss Webは「.NetとJavaを統合するための革新的なアプローチ」であるという。基本的には、JBoss Webはアプリケーションサービスプロバイダー(ASP)のアプリケーションをサポートできるようにするものだが、現在はPHPにも対応している。

 進行中のプロジェクトとして紹介された中には、「JBoss ESB(Enterprise Service Bus)」も含まれていた。JBossは、同社の独自技術を拡張利用しているある保険企業顧客から、JBossの技術を使って開発されたESBテクノロジーを取得したという。

「われわれは、保険業務を営む顧客が開発したESB技術を買収している。この技術を活用することで、(JBoss製品の)提供を著しく加速できるだろう」(フルーリ氏)

 同技術の提供開始は、2006年第4四半期中と予定されている。

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