マーキュリー、機能テストツールの最新版を発表

マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは、機能テストツールの最新版「Mercury QuickTest Professional 9.0 日本語版」を発表した。大規模な開発環境向けの機能拡張が行われている。

» 2006年06月27日 12時04分 公開
[ITmedia]

 マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは6月27日、機能テストツールの最新版「Mercury QuickTest Professional 9.0 日本語版」(QTP9.0)を発表した。6月30日から出荷される。

 最新バージョンでは、数百ユーザーが同時にテストを行う大規模な開発環境向けの機能拡張が行われた。QTPのテストスクリプトはアクション(Action)という複数の記録単位で構成され、従来はアクションが参照できるオブジェクトレポジトリが1つだけだった。このため大規模開発ではパフォーマンスの低下が懸念されていたが、今回、アクションと共有オブジェクトレポジトリ間にN:Nの関係を持たせ、複数の共有オブジェクトレポジトリを参照可能となった。

 また、テストオブジェクトを管理する新機能としてオブジェクトレポジトリマネジャーが追加されたことで、レポジトリ間でのオブジェクトのコピー、ペーストやオブジェクトレポジトリの結合などが可能となった。

オブジェクトリポジトリマネジャーの画面

 そのほか、作成したテストスクリプトに含まれるリソースが実際に存在しない場合に、テストを実施する前にそれらを欠陥リソースとして自動的に発見/通知する機能など、操作性の向上も図られている。

 さらに、WebService Add-Inのリリースにより、SOA/Webサービスへの対応機能を強化した。指定したWSDL(Web Service DefinitionLanguage)サービスに関してWebサービスのアプリケーションが正しく機能するかどうか検証できるほか、Curl、Mozilla Firefoxなど環境をサポートしたことがこれに当たる。

 QTP9.0は、Mercury Functional Testingパッケージの一部として出荷され、価格は128万円から。同パッケージにはQTP9.0のほか、WinRunner 8.2、両製品のすべてのアドインが含まれる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ