日本SGI、バーチャルコンセプトカー「Astronomia」を発表

日本SGIは6月28日、バーチャルコンセプトカー「Astronomia」を発表した。日本SGIがプロダクトデザインの領域にも踏み込んだことを示す、象徴的な発表と言える。

» 2006年06月28日 19時25分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは6月28日、バーチャルコンセプトカー「Astronomia」(アストロノミア)を発表した。車名の語源は、イタリア語の「天文学」「桁外れな」などの言葉に由来する。

Astronomia Astronomia。レンダリングソフトウェアは「RTT DeltaGen」

 2001年に発表した「Suggesti」に続き、日本SGIが提供する先進テクノロジーのイメージを具現化したデザインとなっているAstronomiaには、随所に米SGIのプロダクトのエッセンスが加味されている。例えば、非対称のボディデザインには、グラフィックスワークステーション「SGI Octane」を彷彿とさせる左右を分割するラインが、エアインテークにはSGIのグラフィックスサーバ「Silicon Graphics Prism」のフロントイメージが見て取れる。また、ホイールにもそうしたデザイン性が見て取れる。

 同車は、5月に日本SGIに入社し、ビジュアライゼーション事業本部でインダストリアルデザインコンサルティングに従事する平井直哉氏が、取材時にラフスケッチを紹介していた(関連記事参照)

本日開催されたSiliconLIVE! フォーラム 2006でも展示されていた

 Astronomiaは、コンセプトを日本SGIが企画し、モデリングをデジタルスケープのデザイナーチームが担当した。デジタルスケープとは、プロダクトデザインの受託およびコンサルタント派遣サービスで提携しており、日本SGIがプロダクトデザインの領域にも踏み込んだことを示す、象徴的な発表と言える。

 今後日本SGIでは、この「Astronomia」を用いて、拡張現実感(AR:Augmented Reality)のソフトウェアエンジン、仏トータルイメンションの「D'Fusion」を採用した技術によるHDの実写映像とCGを高度に融合する新ソリューションを実現するとしている。

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