ITと“エコ”が比例する日――オルタナブロガーの反応オルタナブログ通信(1/2 ページ)

4月22日はアースデイ、27日にはバイオエタノールの試験販売も始まるなど、エコへの注目度が高まっており、ブロガーも投稿で触れている。ほか、VistaのSP1について、ビジネス文書の書き方など、さまざまなIT関連の時事ネタが飛び交った。

» 2007年04月27日 15時06分 公開
[森川拓男,ITmedia]

 mixiにアクセスすると、そのトップ画面に広告が表示されるケースが増えてきた。例えば、商品やテレビ番組、映画など。ログイン後にもバナー広告が目立っている。

 加山恵美氏の「C'est la vie」では、mixiで新商品キャンペーンというエントリーが投稿されていた。確かに、mixi内で何気なく出てきたバナーが印象に残っている時がある。しかし、あとで確認しようとすると別のものしか表示されず、希望するバナーに再会できないことも多い。

 また加山氏は、mixi内で行われている商品キャンペーンに関しても触れている。バナーは、そのキャンペーンのものだったのだ。mixi内にキャンペーン用のコミュニティーが出来ており、該当コミュニティー経由でプレゼント応募ができるという。このケースでは、応募できるのはmixiユーザーに限られるが、コミュニティーを通じて商品の感想などを得るのも可能となる。新しいマーケティングの形だろうか。

言葉の使い分け

 120組以上のオルタナティブ・ブロガーが参加するビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」。そのナビゲーションを目的としている「オルタナブログ通信」、今回は4月19日〜25日までに投稿されたブログから、筆者の視点から幾つかピックアップさせていただいた。読者がオルタナティブ・ブログを読む時の参考にしていただければ幸いである。

 特に今回は、ITの消費電力Vista SP1ビジネス文書語学学習などをキーワードにして取り上げよう。

 この1週間で、記事が投稿されたオルタナティブ・ブログは、58ブログと先週報告よりも増えた。その中で4投稿以上が載ったのは20ブログ、1つのみが19ブログとなっている。なお、今回集計した期間には、次の3人が新規ブロガーとして参加している。まず元金融SE、現戦略コンサルタントのエリック松永氏(THE MAN WITH THE ENTERPRISE ARCHITECTURE)。次にエイベック研究所代表取締役の武田隆氏(武田隆のCGMに進路を取れ)。最後にインターシステムズジャパンの佐藤比呂志氏(隠れた財産)だ。新たなオルタナブロガーにも注目だ。

 さて、本編に入る前に、4月16日〜22日の週間アクセスランキングから注目点を紹介しよう。前回1位にランクインした「さようなら、feedpath。こんにちは、Google Reader」(Speed Feed)が、今週も8位に入っていた。同じ小川宏氏のブログからは、■□「Feedpathの後藤CTOと対談します。」(Speed Feed)■が6位に入っており、Feedpathに対しての関心が高いことが窺えた。また、前回3位だった吉川日出行氏の「日本生まれの可視化手法「べつやくメソッド」とその支援ツール」(ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦)という、データを可視化(見える化)する支援ツールについて書かれた記事の続編ともいえる■□「人々はべつやくメソッドを使って何を伝えようとしているのか?」(ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦)■が、今週の3位に入っていた。これらのことから見ても、やはりツールに関する興味・関心は強いようだ。

 また、前回は9位にランクインした「面接で相手の人の力が分かる、2つの質問」(永井孝尚のMM21)が、今回は1位となっていたことも興味深い。ちょうど、投稿されたのが15日だったため、前回では比較的下位ランクインだったのが、今回は堂々のトップ。やはり新年度ということだろうか。そのような意味では、10位の「御社と貴社 使い分け」(ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」も新年度らしいエントリといえるかもしれない。前回の最後に挙げた「「さん」付けについて(Software Development)」と共通するものがある。言葉というのは、非常に難しいものであることの裏返しだが、それに興味を持つ人が多いということは、世の中まだまだ期待ができる気がする。

【Eco-Responsibility】 ITの電力消費について(代替案のある生活)

 4月22日は、アースデイ(Earth Day:地球の日)。このような日に限らず、地球温暖化などが叫ばれる中、地球に優しい環境作りを、我々が率先して取り組む必要がある。

 日本では1990年から知られるようになったアースデイは、1970年にアメリカの市民団体が行った、健康と環境維持のためのデモがきっかけだという。つまり、もう40年弱の歴史なのだ。

 ITが生活のさまざまな基盤として組み込まれている現在、IT業界としては考えなければならない。大量のエネルギーを消費するように思われるIT業界が、率先すべきなのは確かなのだ。

 高橋徹氏「代替案のある生活」では、【Eco-Responsibility】 ITの電力消費についてと、【Eco-Responsibility】データセンターでの電力消費というエントリが投稿されていて、参考になった。コンピュータが使用する電力の多くは何に使われているのか? それは、半導体から発生する熱量を抑えるために使われているという。エアコンで部屋の中を冷やすと同時に外部に熱風を吐き出す、それがその周辺の温度を上昇させて地球全体のヒートアイランド現象になる――この発生源としてデータセンターのサーバが挙げられた。高橋氏も、電力消費を抑えるためには、発熱源でいかにして抑えるかに依存していると指摘。今後の、各ベンダーの動向に注目したい。

Vista SP1は10〜11月?(海外速報部ログ)

 Windowsの最新版としてVistaが1月30日に発売開始されてから、3カ月弱が経過した。筆者は、すぐに導入というわけにはいかなかったが、3月末に購入したPCではWindows Vista Ultimate 32ビット版がプリインストールされていた。今のところ大きな不具合などはないが、それでも従来のアプリケーションや周辺機器の未対応さには泣かされている。

 事実、筆者の場合は事前の確認を怠ったために、仕事でも利用するハンディスキャナーがVista未対応なのを見落としていた。確かに、かなり前に購入した製品であるが、メーカー側も対応しないと言い切ってしまっている以上、見込みがない。

 ほかにも、使用している画像処理ソフトでは、一応利用ができるのだが文字入力ができないなどの不具合がある。フリーソフトウェアのキャプチャソフトも、やはりVista未対応であり、一部に不具合が出た。

 さて、現状でもこのようなVistaに対する不安要素はある。さらに、初期リリース版では未開のバグなども心配する人が多いはず。企業ならばなおさらだ。前述のように、日ごろ使っているソフトが動かないなどは、目も当てられなくなるだろう。

 その二の足を踏んでいる人に導入のきっかけを与えてくれるのがサービスパック(SP)リリースだろう。驚くべきは、「Windows Vista SP1プレビュー」と称された「なんちゃってVista SP1」が登場していることだ(関連記事)。正にこれは、ユーザー心理を突いたものだといえるだろう。

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