社外利用で感じる統合メッセージング機能の実力モバイル Ready!なコミュニケーション活用術(3/3 ページ)

» 2007年05月10日 08時00分 公開
[Rob Horwitz,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版
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旧OutlookやIE 6以外のブラウザのサポートは制限

 Outlook XPおよび2003からも、Exchange 2007ユーザーのメールボックス内にあるボイスメールやFAXにアクセスできるが、Outlook 2007やOWA 2007ほど動作は洗練されていない。例えば、旧バージョンのOutlookを使用してボイスメールを開くと、ボイスメールが添付ファイルとして提示される。この添付ファイル(オーディオファイル)をクリックすると、Windows Media Playerが別ウィンドウで起動し、ボイスメールがPCのスピーカーを通じて再生される。FAXも添付ファイルとして扱われ、FAXの添付ファイルをクリックすると、TIFFファイルの表示用にシステムに登録されているアプリケーションが起動する。

 OWAを利用したメールボックスのアクセスに、Microsoft以外のブラウザ(Firefox、Navigator、Opera、Safariなど)や、IE 5.x以前を使用してする場合も、似たようなことが起きる。OWA 2007はこれらのブラウザが使われていることを検知すると、OWA 2007 Lightと呼ばれるダウングレードモードで稼働する。OWA 2007 Lightでは、メッセージを表示するページに埋め込まれたマルチメディアファイルとしてボイスメールやFAXが表示され、このマルチメディアファイルをクリックすると、ブラウザのプラグインにより、ボイスメールはPC上で再生され、FAXはFAX画像が表示される。

 Outlook 2003/XPでもOWA 2007 Lightでも、メモの入力や電話での再生機能はサポートされていない。また、ボイスメール関連の設定を行うためのインタフェースも提供されない。ボイスメールの応答メッセージなど、ボイスメール関連の設定を行うには、電話を使用してOVAにログオンする必要がある。

モバイルデバイスのサポート

 Windows Mobile 5.0ベースの携帯電話や、MicrosoftのActiveSyncテクノロジーが組み込まれているWindows以外のシステムがベースの携帯電話(Motorola、Nokia、Palm、Sony Ericssonが提供)からも、Exchange 2007メールボックスのボイスメールとFAXにアクセスできる。WMAコーデックをサポートしていないモバイルデバイスを使用する場合は、多くのモバイルデバイスでサポートされているGSMコーデックを使用してボイスメールを記録するようにメールボックスを設定できる。

 ボイスメールと受信FAXは、添付ファイルのある電子メールと同様に扱われる。したがって、モバイルデバイスで電子メールメッセージを取得するメカニズムが、ボイスメールと受信FAXの処理にも使われる。低速接続利用時に時間のかかるダウンロードを避けるため、添付ファイルが自動的にダウンロードされないようにしたり、設定したサイズ以下の添付ファイルしかダウンロードしないように、Windows Mobileデバイスを設定しておくことができる。

 モバイルデバイスを使用してボイスメール関連の設定(ボイスメールの応答メッセージなど)を変更することはできない。これには、OVAへのダイヤルインが必要だ。

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