“IT”にほんろうされる人々オルタナブログ通信(1/3 ページ)

マイクロソフトとYahoo!が合併!? そんなニュースが飛び込んだGW。実際には白紙になったようだが、急成長を遂げるGoogleへ業界全体が対抗しだしている。オルタナブロガーはどう見るか。急展開するITの今を、オルタナブログは発信する。

» 2007年05月11日 11時34分 公開
[森川拓男,ITmedia]

 今年のゴールデンウィークは、途中、5月1日と2日に有給を取れば最大9連休になるという大型連休となった。その連休中に、IT業界にとって衝撃的なニュースが入ってきた。

 それは、MicrosoftがYahoo!買収交渉中?――米紙報道というニュースだ。筆者はちょうど見ていたテレビのニュース番組でこの報せを聞き、とにかく驚いた。Googleに対抗するために、マイクロソフトとYahoo!が手を組む、というのだ。しかし、1日もしないうちに、[WSJ] MSとYahoo!の合併交渉は中断かというニュースが続いた。

 このことは、オルタナティブ・ブログでも連休中に気になったニュース(むささびの視線)MSとYahooが合併交渉?(情報インフラ24時 眠らないシステム)にて触れられているが、IT業界での一大勢力の合併話なだけに、実に興味深いニュースだった。今回は実を結ぶことなく収束したようだが、Googleという急成長を遂げる勢力に対抗するために、目を離すことはできないだろう。

北京石景山游来園(ニセディズニーランド)と知的財産(情報インフラ24時 眠らないシステム)

 「オルタナティブ・ブログ」は、120組以上のオルタナティブ・ブロガーが参加するビジネス・ブログメディアだ。このオルタナティブ・ブログを読者が読む時の参考になるようにナビゲーションするのが「オルタナブログ通信」である。今回は5月3日〜9日までに投稿されたブログの中から、筆者の視点からピックアップさせていただいた。特に今回は、情報漏洩問題電子マネーユーザーサポートGoogle Adsenseなどをキーワードにして取り上げる。

 この1週間で記事が投稿されたオルタナティブ・ブログは59ブログと、集計を開始してから最も多かった。その中で4投稿以上が載ったのは14ブログと少なく、1つのみの投稿が25ブログと多くなっているのが特徴だ。ちなみに、通信をお休みさせていただいた4月26日〜5月2日の1週間では、56ブログが投稿されていて、そのうち4つ以上のエントリが投稿されたのが13ブログ、1つしか書き込みがなかったのが19ブログだった。

 このように、これまでも扱っている木曜日から水曜日の1週間に投稿されたオルタナティブ・ブログの数を紹介してきたが、傾向は次のグラフの通りだ。

 今回扱う5月3日〜9日を「5月1週」という形にして、それぞれ開始日を基準にしてある。

 グラフにすると、3月末から4月頭に最も多く投稿されていることが分かる。4つ以上の書き込みをしているブロガー数も多い。逆にゴールデンウィーク中は、トータルのエントリ数は減少しているが、書き込みのあるブログ数自体は多くなっている。1つしか投稿していないブログ数が、4つ以上投稿したブログ数を上回っていることからも、それは見て取れるだろう。

 なお、前回の「オルタナ通信」以降に2人の新規ブロガーが参加している。まず、ソフトバンククリエイティブの書籍編集者、関口伸子氏(SBCrオルタナ出張校正室)。そしてループス・コミュニケーションズの大迫正治氏(大迫正治 REPEDANT BLOG)だ。またゴールデンウィーク明けより、「ボクらの生きざまSHOW!」の一員である千葉大輔氏が、富嶋典子氏に代わって2代目ノベルティ・ゲッター(ゲッ太ー)として「ノベルティ ブログ」を担当することになった。彼ら新たなオルタナブロガーにも注目だ。

 さて、本編に入る前に、4月30日〜5月6日の週間アクセスランキングから注目点を紹介しよう。

 中国の国営・北京石景山游来園。このアミューズメントパークに関しては、テレビ報道などで知っている人も多いはずだ。ディズニーキャラクターや、ドラえもん、ハローキティなどの“劣化コピー”が所狭しとある場所だ。最近の報道では、各国の非難を恐れてか、それら紛い物は破壊されたというが、そもそもが間違っていると思うのは筆者だけだろうか。今回のランキングで1位になった北京石景山游来園(ニセディズニーランド)と知的財産(情報インフラ24時 眠らないシステム)と、3位になったキャラクターは著作物ではない(日本では)(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)このことに触れたエントリだ。やはり、読者の関心も高かったということだろうか。

 あと、5位にランクインしたタイトルと見出しの付け方(Webコンテンツ向け)(発想七日!)も気になったが、これは後半で取り上げたい

一番怖いセキュリティホールは社員(海外速報部ログ)

 いま、企業のみならず官庁なども慎重に対処しているのは、情報漏洩に関する問題である。そのためにセキュリティソフトを導入し、さらに問題視されるWinnyを削除するなど、対策を施しているのだ。しかしその割に、それらに関する報道が少しずつ出てきているのが実態である。なぜか?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ