日立のストレージ戦略は「グローバル」と「仮想化」がカギ

日立製作所は、ストレージソリューションの新戦略についての発表を行った。日立が提唱する世界市場を視野に入れた仮想化ストレージソリューションとは、どのようなものだろうか。

» 2007年05月15日 20時43分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は5月15日、ストレージソリューションの新戦略についての発表を行った。

 今回発表されたコンセプト「Services Oriented Storage Solutions」は、顧客の業務に最適なストレージソリューションを提供することを旨としたもの。課題解決のためのソリューション提供力の継続的強化、ストレージシステム全体を通じたサービスの提供などのほか、コンテンツアーカイブ市場など新事業への積極的参入や国際競争力強化を実施していくという。

ストレージ事業戦略を解説する日立製作所 執行役専務 情報・通信グループ 副グループ長 兼 プラットフォーム部門CEO 高橋 直也氏

 またそれにともない、これまで国内外で異なっていた製品名称をソフトウェア、ハードウェアともにワールドワイド共通で「Hitachi Storage Solutions」とすると発表した。これにより、従来製品名である「SANRISE」「JP1/Hicommand」は、Hitachi Storage Solutionsに統合され、グローバルマーケティングが強化されるという。

 また当日は、新コンセプト「Services Oriented Storage Solutions」に基づいた新製品とサービス強化が紹介された。

 新製品「Hitachi Universal Storage Platform V」はエンタープライズ向けのディスクアレイ。このクラスとしては初という、ボリューム容量仮想化機能を搭載していることを大きな特徴としている。この機能は「Hitachi Dynamic Provisioning」と呼ばれるもの。物理的なストレージ容量に左右されずに仮想ボリュームを設定することが可能になるため、これまで困難だったボリューム容量設定が不要になるという。

Hitachi Universal Storage Platform V

 また、Hitachi Universal Storage Platform Vの発売にあわせ、ストレージ管理ソフトウェアとストレージサービスの強化も行われる。これらは、全世界いっせいに販売が開始される。

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