社内と携帯電話をつなぐインスタント・メッセンジャー(1)モバイル Ready!なコミュニケーション活用術(1/2 ページ)

コミュニケーションを身近にするIM。最近ではYahoo!メッセンジャーなど携帯電話の対応も進む。ビジネスIMは携帯電話でどのように使えるのだろうか。

» 2007年05月17日 06時30分 公開
[ITmedia]

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 メンバーのプレゼンス状態や簡易メッセージング、チャット、ファイル共有などインスタント・メッセンジャー(IM)には、コミュニケーションを円滑にするための機能が数多く備わる。こうした機能を利用して、社内コミュニケーションを円滑にすることを目的に導入する企業も増えつつあるようだ

 最近は、無料のIMソフトでは代表的なYahoo!メッセンジャーやWindows Live Messengerなどが携帯電話からでも利用できるようになった。ユーザーがお互いに離れた場所にいる場合、携帯電話から利用できることで、リアルタイムに円滑なコミュニケーションを実現することができるだろう。

 ビジネス向けのIMでは、さまざまなコミュニケーション機能に加えてセキュリティや管理者機能も備えているため、携帯電話からの利用においても社内と社外のコミュニケーケーションを安全に行える。今回は、Qriptの企業向けIMソフト「Yoctoセキュアメッセンジャー」の携帯電話連携機能を例に、携帯電話でのビジネスIMの使い方をみていこう。

必要なのはまずログイン

 同ソフトの携帯電話連携機能はブラウザで利用でき、携帯電話3キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル)の端末やウィルコムのPHS端末、またPDAからもアクセスできる。「http」および「https」に対応するため、https通信では送受信されるデータを暗号化して、社内と社外のコミュニケーションを保護することができる。

 携帯電話から指定されたURLに接続するとログイン画面が表示される。ユーザーIDとパスワード、プリセットされたプレゼンス情報を入力すると、認証が行われてユーザー画面が表示される。

 パスワードはPCと携帯電話で異なるものを設定できるため、ポリシーで利用環境に応じたパスワード利用を適用することもできる。無料のIMソフトでは、PCと携帯電話で同一のパスワードを利用するので、第三者にパスワードを知られてしまうリスクが高まるだろう。

詳細なプレゼンス設定が可能

 ログイン後のプレゼンス設定は、無料のIMソフトと同様に「オンライン」(YoctoではOnNet)や「不在」「取り込み中」などのプリセット情報に加え、任意設定のプレゼンス情報や簡易メッセージ、プレゼンスの通知時間を設定することができる。

 任意設定のプレゼンス情報は、「会議中***号室」「取引先訪問中」「帰宅」など、自社で利用しやすい内容を登録できる。簡易メッセージはプレゼンス情報の前後に表示でき、例えば「外出中―帰社17時」というように、メンバーに周知したい内容を簡単に伝える場合に便利だ。

プレゼンス(ステータス)情報は細かく設定可能。グループ単位でメンバーのプレゼンスが分かり、必要なメンバーがすぐに分かる(右)

 プレゼンスの通知時間は、10分〜20時間の間で設定することができ、ユーザーがログオフしてもメンバーにプレゼンスを通知できる。フリーソフトではログオフすると自動的に「オフライン」となってしまう(簡易メッセージが維持されるものもある)ため、連絡が必要な時に相手のプレゼンス状態が分からない場合が発生してしまう。

 登録メンバーのプレゼンス情報は、グループ単位で一覧表示されるため、必要な相手の情報がすぐに分かる。また、携帯電話でアクセスしているユーザーのプレゼンス情報は「ケータイ」と表示されるため、オンライン状態でも相手が社内にいるのか、社外にいるのかが分かる。急いで社内の誰かに確認を依頼したい場合に、必要な人物がすぐに分かるなど便利な使い方が可能だ。

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